◆昔と今では「売れ方」が違う
そこでこんな質問を投げかけた。「もし今20代だったら、現在の歌舞伎町でも売れていたと思いますか?」
伯爵は笑った。
「負ける気はしないですね!」
即答だった。
だが、その後に続いた言葉が印象的だった。
「ただ、昔より難しいと思います」
接客だけでは足りない。SNSもセルフプロデュースも必要な時代だ。
「昔は姫にスターにしてもらってました。口コミが一番の宣伝だったんです」
アナログからデジタルへ。歌舞伎町もまた、大きく変わった。
◆『サンサーラ』にこだわり、歌う理由

「版権まで買っちゃいました(笑)」
なぜそこまでこだわるのか。
「自分の人生と重なる部分があるんですよ」
実は伯爵にとって音楽は原点でもある。中学生の頃から曲を作り、高校では軽音楽部に所属した。歌手になり、紅白歌合戦に出ることが夢だった。
「好きな女の子に曲作って渡したりしてました(笑)」
ホストになる前から、ずっと人前で表現することに憧れていた。
「ホストも音楽も本質は同じなんです」
人の心を動かしたい。
人の背中を押したい。
その思いは昔から変わらない。
「音楽なら歌で感動してもらう。ホストなら会話やお酒で楽しんでもらう」
形が違うだけだという。

