◆怒号に押されてバックするも、反省の色なし
「相変わらず中年女性は『アンタたちが下がりなさいよ!』と主張していたんですが、『早く下がれよ!』『何やってるんだよ』と怒鳴られ続けて、様子が変わったんです。多勢に無勢で、これ以上は押し通せないと判断したのか、女性はものすごい形相で運転席に戻りました」女性は乱暴に車をバックさせ、一方通行を抜けた先の道が広くなった場所で車を停車させた。
「ようやく通れるようになって、疲れたとため息をつきながら進み、女性の車の横を通り過ぎるようとしたら、狂ったようにクラクションを鳴らされました……」
ルールを破っているのは自分の方なのに、最後まで周囲への敵意を剥き出しにするその姿には、ただただ唖然とさせられたという。
◆消えたブレーキランプについて指摘するも…
もう一人の体験者、遠野浩晃さん(仮名・35歳)が非常識なドライバーと遭遇したのは、夜のバイパス道だった。「見通しの良い道路をゆっくり走っていたんですが、前方の車との距離が不自然なほど急速に縮まったんです。慌ててブレーキを踏み込んで衝突を回避できましたが……。理由はすぐにわかりました。前の車のブレーキランプが、減速しているにもかかわらず点灯していなかったんです」
夜間にブレーキランプが消えている車を追走するのは危険だと見込んだ遠野さんは、次の赤信号でその車の真横に並び、助手席のウィンドウを下げて声をかけることにした。
「運転席に座っていたのは、白髪の高齢男性でした。できるだけ穏やかに、『すみません、ブレーキランプが左右とも切れてますよ。危ないですから確認された方がいいですよ』と伝えたんです」
親切心のつもりだったが、老人の反応は予想を裏切るものだった。

