◆■“ドライブテスト”という、案外バカにできない知恵
町田さんが最後に語っていた「アプリで出会う男には長距離の運転をさせてみるべき」という主張。一見すると、よく聞く婚活アドバイスのひとつのようにも思えますが、今回のエピソードを読むと、その実用性は侮れないなと感じます。渋滞、駐車場の取り合い、思い通りに進まない時間。日常生活でも起こりうる小さなストレスが、車という閉じた空間でぎゅっと凝縮される。そのとき、相手がどう振る舞うのか――。怒りを誰にぶつけるのか、それともユーモアで受け流せるのか。隣に座っている自分の存在を、ちゃんと意識してくれているのか。普段のデートではなかなか見えない一面が、ハンドルを握った数時間でくっきり浮かび上がってくる。
もちろん、運転だけで人柄のすべてがわかるわけではありませんし、ペーパードライバーの方にこの方法は使えません。それでも、結婚という長い旅路の前に、一度だけ“ピンチの予行演習”のような時間を持ってみる。それは、町田さんが身をもって示してくれた、ささやかで確かな知恵なのかもしれません。
これから人生のパートナーを選ぼうとしている誰かにとって、今回のエピソードがほんの少しでも参考になれば、嬉しく思います。
<再構成/日刊SPA!編集部>
【高橋マナブ】
1979年生まれ。雑誌編集者→IT企業でニュースサイトの立ち上げ→民放テレビ局で番組制作と様々なエンタメ業界を渡り歩く。その後、フリーとなりエンタメ関連の記事執筆、映像編集など行っている

