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排泄物は自分で処理、真冬に給湯器が壊れても「不便がストレスにならない」オーストラリアで暮らす42歳“住所不定ナース”が語るリアル

排泄物は自分で処理、真冬に給湯器が壊れても「不便がストレスにならない」オーストラリアで暮らす42歳“住所不定ナース”が語るリアル

◆不安は「排除する」ものではなく「受け入れる」もの


リビング
車内のリビング。今の暮らしで「安心する瞬間」は「おうちに帰ってきたとき」だそう
「今の生活に不安はないんですか?」
Akiさんの答えは、迷いがなかった。

「不安になることはありますよ。でも、家を持っていてもローンに追われる不安はあるし、どこにいても人間って、結局なにかしら不安を抱えて生きていると思うんです」

彼女は不安がない状態を目指しているわけではなかった。

「解消されるかどうかもわからない不安を心配し続けても仕方ないなって思うんです。だから、『あ、いま不安なんだな』って、そのまま認めるようにしています。不安をなくすんじゃなくて、一緒に持っていく感じですね」

不安を消すのではなく、抱えたまま日常を進む。そのスタンスは、無理に前向きぶるでもなく、かといって立ち止まるわけでもない。

「東京で働いていた頃の自分に声をかけるとしたら?」

少し間を置いて、

「……『道は開けるよ』って言いますね。あの頃の時間も、ちゃんと今につながっていたので。振り返ると、あの頃はすでに今の状況のスタート地点だったのかもしれない」

とAkiさんは語った。

◆次なる冒険は「海」!?


Akiさんとパートナー
Akiさんとパートナー
Akiさんとパートナーの間では、次のライフスタイルの構想が上がっている。
「実はパートナーが『次は船で暮らそう』と言って、船の写真を見せてくるんですよね」

どこまで本気なのかはわからない……と言いながらも、冗談として受け流すでもなく、現実の選択肢のひとつとして淡々と受け止めている。

仮にいつか定住して家を買ったとしても、結局また車や船の中に住んでいるかもしれない、そう笑う彼女の言葉から伝わってくるのは、「どこで生きるか」ではなく、「どう生きるか」を自分で選び続ける姿勢だ。

次に住む場所は、まだ決まっていない。

それでも「住所不定ナース」としての彼女の暮らしは、明日もどこかで誰かを支えながら続いていく。

<取材・文/服部暁美(海外書き人クラブ/オーストラリア在住ライター>

【服部暁美(海外書き人クラブ)】
オーストラリア・シドニー在住。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員。
配信元: 日刊SPA!

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