◆降着制度はこのままでいいのか
「危険でも着順は変わらない」という現在のルールを支持するのか。それとも、「危険だったなら結果も変えるべき」と考えるのか。そこに絶対の正解はないのかもしれない。ただ一つ言えるとすれば、この週末、競馬ファンの関心を集めたのは勝ち馬の走り以上に「裁決」だったという事実である。
そのルールが「やったもん勝ち」という言葉を生み出してしまうのなら、議論すべきなのは騎手ではなく制度の方だろう。
今年の函館記念は、「やったもん勝ち」と受け止められかねない制度がこのままでいいのか——そんな古くて新しい問いを突き付けた一戦でもあった。
文/中川大河
【中川大河】
競馬歴30年以上の競馬ライター。競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。競馬情報サイト「GJ」にて、過去に400本ほどの記事を執筆。

