暮らしの延長にある文化として、「民藝」が自然に息づく鳥取。かつてこの地で鳥取民藝の礎を築いた吉田璋也の本を旅の入り口に、修復専門家・河井菜摘さんの案内で鳥取市から岩美、倉吉へ。ゆったりと流れる時間に身を委ねながら、手仕事を辿る旅に出かけた。
この記事は後編です。前編はこちらから。17のスポットを紹介する中編はこちらから。
豊かな自然と民藝の心に包まれる、鳥取〜倉吉を楽しむ6冊。
『遥かな町へ (谷口ジローコレクション』 谷口ジロー 著(小学館)

鳥取・倉吉の懐かしい町並みを舞台に、48歳の主人公が14歳の自分へと時を遡る物語。昭和の倉吉の風景や家族の記憶が緻密な筆致で描かれ、町そのものがもう一人の登場人物のように深く心に残る。失踪した父の真意を探りながら、人生や家族を見つめ直していく、漫画家・谷口ジローの代表作。

