◆歌舞伎町の“インバウンド化”は進み続ける

「4年前と比べても、明らかに変わりました」
以前は外国人集客に取り組むホストはほとんどいなかった。しかし現在は店単位で外国人向け施策を進めるケースも増えている。個人で海外向け発信を行うホストも珍しくない。
「これからも増えると思います」
背景には、日本文化への関心の高まりがある。アニメ、漫画、ドラマ、YouTube。海外から見ればホストクラブもまた、日本独自のカルチャーの一つだ。そして、入り口の役割を担うのがSNSである。
「これからもTikTokやREDを頑張りたいですね」
翠嵐はそう語る。SNS時代のホスト。その先に見据えているのは、日本国内だけではない。世界だ。
最後に、ホストクラブとはどんな場所なのかを尋ねた。
「ホストクラブって、性別や国籍を問わず、さまざまな大人が楽しめる社交場なんですよ」
少し考えてから、こう続けた。
「一部の人だけの場所じゃない。全世界に開かれたエンターテインメントの場所だと思っています」
かつて日本人女性を中心としたイメージが強かったホストクラブは、いま外国人観光客を迎え始めている。“インバウンド化”する歌舞伎町の最前線で、翠嵐は今日も海外へ向けて発信を続ける。
<取材・文/櫻麗(おうれい)>
【櫻麗(おうれい)】
新潟県出身。フリー記者。池袋のスナックでチーママとして働きながら脚本家を志すも挫折。業界新聞の記者、自治体の広報誌などの制作ディレクターを経て独立。現在は歌舞伎町ホストのSNS運用ほか、アングラ、夜職、歌舞伎町カルチャーを主な取材領域に記者として活動中。表には出にくい人間模様を追い続けている。猫と過ごす時間が至福 X:ohreindb

