◆勝訴しても戻らぬ金…法的手段でも救われなかった現実

金銭の返還が見込めない状況に陥っていた高野被告。弁護側は犯行の悪質性を和らげるように、表現に注意しながらこう主張した。
<高野さんは、前日に佐藤さんの配信を見て、会いに行こうと思い立ちました。(省略)やったことは争いません。(裁判員の)皆さんには高野さんのやったことに見合う”刑”を考えていただきます。すべての証拠を見て、”刑”にどう反映させるのが公平なのか、皆さんには考えてもらうことになります>
◆「愛してほしい」と名づけた娘…実母が語った生い立ち
高野被告の情状酌量を訴える弁護側と対極的に、検察側は被害感情などを記した実母の供述調書を朗読した。「愛里は平成16年に生まれました。みんなに愛されてほしいし、愛してほしいと思い「愛里」と名づけました。愛里は私に一番顔が似ていて、私の生き写しのようでとても可愛い存在でした」(実母の供述調書から・以下同)
佐藤さんは高校を中退後、実家を出て山形市内のアパートで生活。交際相手との間に、長男を授かった。さらに、高野被告に金銭を無心していた時期かは定かでないが、母子で飲食をともにした際のことを述懐した。
「すごく羽振りが良い印象で、食事をおごってくれたりしました。その頃から『ふわっち』で配信をはじめていて、羽振りが良い理由を尋ねると『配信で』と説明してくれました」

