お客様との信頼をつくる「安定供給」へのこだわり

お話を伺っていると、吉田さんは意外な経歴をお持ちのパティシエだったのです。まずは、パティシエの道に進もうと思われたきっかけから伺っていきます。
「実は、最初からパティシエになりたいと思っていたわけではないんです。本当はパン屋さんをやってみたいなと思っていました。ただ、高校生の頃に見ていた求人にはパン屋の募集がなくて、たまたまパティシエの求人があったので『やってみよう』と思い就職しました。でも実際に働いてみると、パティシエの仕事もすごく面白くて、そのまま続けるようになりました。」
最初の就職先として選んだのは、日本料理のレストラン。その後約3年を経て、知人の紹介でベルギーのホテルにあるミシュラン二つ星レストランにて約1年ほど経験を積み、帰国後もパティスリーやレストラン、さらには前職のメーカー勤務など、さまざまな場所でパティシエとしてのキャリアを歩んできたのだとか。
パンが好きということから、パン屋を目指そうとしていた吉田さんが、最初に勤務したレストランでデザートを担当したことがきっかけで、“スイーツのおもしろさ”に気づいたそう。
「同じスイーツでも、使うお皿によって表情が変わるんですよね。パンと比べると、その表現の幅の広さがスイーツの魅力だと感じました。」
―お菓子を作る上で、吉田さんが大切にされていることを教えてください。
「一言で言うと“安定供給”ですね。毎日食べたいお菓子をちゃんと毎日届ける、ということ。感動的な一品を提供することよりも、いつ来ても変わらない品質の商品を安定して提供し、お客様との信頼関係を築いていくことが重要だと考えています。」
信念のもとに生まれる、いつもの素材が主役のスイーツ

長年スイーツ業界に携わっている吉田さんに「未来菓子店」で提供しているスイーツ作りにおいて大切にしていることを教えていただきました。
「正直、まだ材料に対して大きなこだわりがないんです。あまりこだわりすぎると原価が高くなってしまうので。こだわるというよりかは、身近にあるものを使って、手に取っていただきやすい価格でご提供するためのスイーツ作りを心掛けています。そうでないと、私が掲げている“安定供給”から外れてしまうので…」
店頭に並ぶ焼き菓子のラインナップは、定期的にSNSで発信しているそうで、その中には新商品が記載されていることも。商品開発を行う上でのポイントを伺うと、「季節感を出すことを意識するようにしています。春だと彩りの意味も込めて、抹茶を使ったスイーツをご用意しています。」まだまだラインナップは増えていくとのことなので、ぜひチェックしてみてください!