腎臓は体の老廃物を排出し、臓器や血管の健康を守る重要な臓器。一方で「慢性腎臓病」は、今や成人の5人に1人が抱える「新しい国民病」です。腎臓が衰えると、動脈硬化や心肥大、全身の老化にもつながります。元気な腎臓を保つ方法を専門医が解説します。
教えてくれた人:黒尾誠(くろお・まこと)さん

自治医科大学名誉教授。分子病態治療研究センターミネラル代謝研究部客員教授。1985年東京大学医学部卒業。同大学院で博士号取得。米国テキサス大学サウスウェスタンメディカルセンター教授などを歴任し、2013年より自治医科大学教授。世界で初めて老化を抑制する遺伝子「クロトー」を発見。著書に『腎臓が寿命を決める』(幻冬舎新書)等。
腎臓はどんな働きをしている?

腎臓は腰のあたりに左右一つずつある、握りこぶしほどの大きさの臓器です。
腎臓の機能の中核を担うのが、1つの腎臓に約100万個もある「ネフロン」という構造体です。血液をろ過し、不要なもの(老廃物や過剰な物質)を判断して尿として捨て、必要なものは再吸収し体内に戻すという緻密な働きをしています。


