
ツバキやサザンカの近くで、ふわふわした「チャドクガの成虫」を見かけていませんか? じつはチャドクガは幼虫(毛虫)だけでなく、成虫の体にも厄介な毒があります。木の下を通るだけでも危険なこの害虫を今放置すると、7月下旬から再び幼虫が大量発生する「第2波」を招く原因に。今すぐやるべき庭の予防対策を解説します。虫の写真もご紹介していますので、ご注意ください。
庭木や生け垣のケムシ(第2波)にご用心

夏本番を迎えるこの季節、庭の生け垣や庭木の葉の上に黒い点々(フン)が落ちていたり、食害された葉があったり、ケムシが固まってくっついていたら要注意です。それは間もなく発生する、チャドクガの幼虫(第2波)かもしれません。
チャドクガは、庭木としてよく植えられるツバキ類の葉に発生する非常にポピュラーな害虫です。幼虫は葉を食害するため、植物にも被害があるのですが、他の害虫に比べても特に厄介なのが、その「毒針毛(どくしんもう)」です。これに少しでも触れると皮膚にひどい発疹が出て、激しい痛みやかゆみを引き起こします。
しかも、ケムシ(幼虫)のときだけでなく、卵、脱皮後の抜け殻、そして今(7〜8月)飛び回っている成虫の体にも毒針毛があり、死骸であっても症状を引き起こします。チャドクガのいる木の下を通っただけで、風で飛散した毒針毛によって発症することもあるため、自分や家族、ペットを守るためにも、成虫を見かける「今」から早期に対処したいところです。
チャドクガとは? 成虫や卵にも潜む毒の罠

チャドクガは日本の代表的な毒蛾の一種です。目に見える長い毛のほかに、わずか0.1mmほどの極めて微細な「毒針毛」を持っています。この毒針毛は非常に抜けやすく、風や衝撃などで簡単に飛散し、一度服や皮膚につくと抜けにくい厄介な構造をしています。非常に細かいため、長袖を着ていても繊維の隙間から入り込むことすらあります。
ガーデニングにおいて最も植物を食害するのは幼虫(ケムシ)の時期ですが、成虫にも毒針毛がびっしりと付着しています。さらに、成虫が葉裏に産み付ける卵塊(らんかい)も成虫の毒毛で覆われているため、結果として幼虫の時期だけでなく一年中注意が必要となります。
彼らが好んで食害するのは、主にツバキ、サザンカ、チャノキといったツバキ科の植物の葉です。

