脳性麻痺で盲学校卒の24歳、5年で750万円を親に搾取され…ハローワークで初めて気づいた「支配」の異常性

脳性麻痺で盲学校卒の24歳、5年で750万円を親に搾取され…ハローワークで初めて気づいた「支配」の異常性

毒親から解放されるには、「逃げること」が何より重要だと言われる。だが、被虐待児に身体障害がある場合は、物理的・環境的に親から逃げることが困難なケースも少なくない。生まれつき視覚障害や脳性麻痺がある中村達希さん(@tatsu97910)もそのひとりだった。

達希さんは25歳の頃、ようやく親から離れることができた。しかし、幼少期から受けた続けた虐待の傷跡は深く、今も解離症状やフラッシュバックなどに悩まされている。彼が耐え抜いてきた壮絶な過去と、いまだに抱える両親への複雑な想いを吐露してもらった。

達希さん
達希さん

◆両親から受けた壮絶な虐待の数々

達希さん
比較的、家庭内が穏やかだった2歳頃。暴力が日常化する前は、母親の機嫌や家庭内の雰囲気によって虐待を受ける頻度に波があった
早産だった達希さんは、生誕時に仮死状態だったという。懸命な治療で一命を取り留めることができたものの、脳が損傷して脳性麻痺に。網膜の血管が異常増殖する未熟児網膜症も発症し、左目は失明。右目は弱視となった。

さらに、耳の機能は正常なものの、脳に音を伝える神経に障害が起きて音が聞き取りにくくなる「聴覚神経障害スペクトラム(ANSD)」も発症。騒音の中や早口での会話だと言葉が聞き取りにくい。

「短距離の歩行はできますが、ものすごく体力を消耗します。重いものを運んだり細かい作業をしたりすることは困難です、軽度の知的障害もあります」

虐待が日常化したのは、3歳前後。両親から殴る、蹴る、首を絞めるなどの暴力を受けるようになった。「生まれてこなければよかった」「死んでほしい」「家を出るか死ぬか選べ」などと言われたこともあり、ネグレクトも経験したそうだ。

◆教師が信じた、母親の嘘

「食事を与えられなかったり、真冬に外で放置されたりしました。『舌を噛んで死ね』と自殺の練習を強要されることもあって……」

思春期特有の反抗など許されるはずもなく、親からは絶対的服従を命じられた。母親からは自慰行為を禁じられ、両睾丸を力いっぱい握ったり、性器に薬品を塗られたりしたこともあったという。

中3の時、意を決して学校に助けを求めるも、教師はみな「あの子の妄想だ」という母親の言葉を信じた。

「学校でも身体的・心理的ないじめを受け、性的な行為の強要もありました。安心できる居場所は、どこにもなかった。自分は、いつまで生きられるのだろうと思っていました」


配信元: 日刊SPA!

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