◆市場のシェア率と比較すると“売り子の実力”がわかる

「私が働いていたときは、1日の売り上げの“シェア率”が発表されていました。ビール4社の売り上げに応じて、アサヒさんが何%売れて、キリンさんが何%売れて……みたいな感じで発表されます。その割合を市場でのシェア率と比較するんです。市場で売れているシェア率に対して、東京ドームでは何%だったという割合が、日によっては8倍とかになったりするわけですよ。そうなると、その日の『売り子のブランド力』が評価されます。シェア率が高いと報奨金が出たり、東京ドームシティで使える商品券がもらえたこともありました」
◆1日でもらえるインセンティブは

「私が働いていたときは1杯800円の時代なので、今はまた変わっているかもしれませんし、メーカーによっても違うと思いますが……。時給とは別にもらえるインセンティブは、一杯あたり34円でした。ただ『達成金』という制度があって、例えば『100杯売ったらいくらアップ』というように、インセンティブの単価が上がっていく制度があったんです。具体的にいくらだったかは覚えていませんが、今も球場に観戦に行って終盤に焦っている売り子を見たら『達成金に到達するギリギリのラインなのかな』と思ってしまいますね(笑)」
野球観戦に花を添えているビールの売り子は、各社の売り子同士でライバル心を燃やし、さまざまなバトルを繰り広げている。佐々木さんは最後に「推しの売り子を見つけたら、その子のためにビールを飲み続けてあげてください。私は自分が売り子をやっていたメーカーの売り子からしか買わないですけどね(笑)」と話した。
取材・文/セールス森田
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