◆村上宗隆は「魅力と危うさ」を見せた前半戦に
岡本と同じくルーキーの村上宗隆(ホワイトソックス)も、別の形で衝撃を与えた。故障による1か月以上の離脱がありながら20本塁打。離脱前にはア・リーグ本塁打トップに立ち、4月には5試合連続本塁打も記録した。村上の一発は個人成績を積み上げただけでなく、低迷からの脱却を図るホワイトソックス打線に勢いをもたらした。
三振の多さとは対照的に、持ち前の選球眼も発揮した。60試合で46四球を選び、出塁率は.371。長打だけを警戒すれば四球で歩かれるため、相手バッテリーにとっては簡単に処理できない存在だった。
一方で三振は多く、打率も低迷した。コンタクト面の不安は想像通り残った。村上の前半戦は、期待を上回ったというより、魅力と危うさの両方を極端な形で見せたとも言い換えられるだろう。
◆鈴木誠也が証明した「安定感」
メジャー5年目を迎えた鈴木誠也(カブス)は、今年もいい意味の安定感で存在価値を示した。2番から6番まで複数の打順を任されながら、打率.268、15本塁打、OPS.811を維持。打順が多少変わっても打撃の形を大きく崩さず対応した。
ただ、得点圏打率は.198と、中軸としては物足りなさも残した。それでも、打順を固定されなくても一定の数字を残せるのは、これまで積み重ねてきた経験値の証明である。
鈴木は評価を急上昇させたわけではない。すでに主力として計算される立場にあり、その期待を大きく裏切らなかった。驚きは小さくても、安定感は日本人打者の中でも高かった。

