「暑熱順化リセット」に注意!
いったん暑熱順化できても、数日暑さから遠ざかると、暑熱順化した体も元に戻ってしまいます。特にお盆や梅雨は暑熱順化がリセットされやすく、明けには注意が必要です。
【梅雨明け】
梅雨時期は運動で汗をかく機会が減ります。気温も低いと暑熱順化がリセットされ、梅雨明けの暑さに体がついていけなくなることも。
【お盆明け】
お盆休みに涼しい環境でゆったり過ごすと、暑熱順化がリセットされることも。帰省や移動などで疲れているときの暑さにも注意を。
無理のない範囲で汗をかく生活を2週間
暑熱順化の方法は「日常生活の中で汗をかく」のが基本です。
「辛い物を食べたときの汗や寝汗は暑熱順化にはなりません。運動や入浴で上がった深部体温を下げるときに汗をかく。これがいちばんです」と藤永先生は話します。
暑熱順化の完了まで、個人差はありますが、数日~2週間かかります。汗をかくには少し気温が高い日のほうがよいものの、無理は禁物。
自分の体力や体調に合わせ、少しずつ進めていきましょう。
日本気象協会「熱中症ゼロへ」では、4月と6月に、暑熱順化を始める地域ごとの目安として「暑熱順化前線」を発表しています。6月は盛夏直前に暑熱順化をしっかり進めたいタイミング。
泉澤さんは「台風や大雨などの気象災害と同じように、熱中症に対しても防災意識を持って」と言います。
「熱中症のリスクは気温、湿度、日射・輻射熱から算出された『暑さ指数(WBGT)』などで事前に確認できるため、情報にもとづいて対応すれば防げます。台風や大雨に備えるのと同じように、暑熱順化に取り組んでいただきたいですね」
暑熱順化はペットにも必要?
高温の環境下では、犬や猫も熱中症になります。
しかし、人のように汗をかいて体温を調節できないため、暑熱順化はできません。したがって、暑い季節は屋外・屋内を問わず、ペットのいる環境を涼しく快適に保つことが大切です。
散歩のときは涼しく感じる時間帯でも、アスファルトの温度を手でさわって確かめて。
こまめな水分補給も忘れずに。

