駒澤大学野球部寮で「先輩の中畑清」と同室になった石毛宏典。授業を受けに行こうとしたら「お前、何考えてんだ」と叱責

駒澤大学野球部寮で「先輩の中畑清」と同室になった石毛宏典。授業を受けに行こうとしたら「お前、何考えてんだ」と叱責

◆溺れた際、兄に救われた

 野球以外のスポーツもそつなくこなし、幼い頃から運動神経には自信があった。

「運動神経は悪くはなかったのですが、泳げませんでしたからね。実家のある千葉県旭市は九十九里浜が近く、中学3年の夏休みの終わり頃だったでしょうか……兄に誘われて海へ行ったんです。それで、ブイ(浮標)がある辺りまで泳いでいった時、引き潮に巻き込まれて溺れてしまった。兄が海に潜って下から溺れていた自分を突き上げてくれて、『ブイにつかまれ!』と。それで必死になってブイにつかまり、助かったんです。やはり兄は恩人ですよ」

 中畑氏との出会いや学生コーチからの指導、太田監督の人間教育。心身に鞭を打たれ続けるも、『(恩師や家族に)泣き言は言えない』と、ただひたすらに耐え抜き、野球だけに時間を費やした駒澤での4年間。乗り越えることができた背景に、兄の存在があったことは間違いない。

<取材・文/浜田哲男>

【浜田哲男】
千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界を経て起業。「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ・ニュース系メディアで連載企画・編集・取材・執筆に携わる。X(旧Twitter):@buhinton
配信元: 日刊SPA!

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