◆完全復活した「投手・大谷翔平」
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— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) June 17, 2026
打者・大谷翔平(ドジャース)については、OPS.952でも「期待ほど伸びなかった」と辛口に評価した。だが、投手・大谷は全くの別物だった。
14試合に先発して8勝2敗、防御率1.79。85回2/3で95三振を奪い、WHIPは0.95だった。右肘手術から復帰した昨季は短いイニングから慎重に登板を重ねたが、今季は開幕からローテーションの一角を担った。
最初の10先発は61回で自責点わずか5、防御率0.74。復帰できるかどうかを心配する段階は終わり、リーグを代表する先発投手として、再び打者を圧倒していた。
しかも、打者としてもほぼ毎日出場している。二刀流へ戻るだけでも難しいはずなのに、投手として8勝、防御率1点台。期待以上という言葉でも足りないほどだった。
もっとも、前半戦の最後まで同じ勢いが続いたわけではない。
最後の4先発は24回2/3で12自責点。正捕手ウィル・スミスが不在となった時期とも重なり、若手捕手ダルトン・ラッシングとのバッテリーにも注目が集まった。ただし、捕手交代だけを成績低下の原因と決めつけるのは早い。
大谷にとって後半戦は、この“バッテリー問題”が焦点となる。誰が捕手を務めるにせよ、春先のテンポを取り戻して再び上昇気流に乗りたいところだろう。
◆エースの貫禄を見せつける山本由伸
大谷とは違う形でドジャース先発陣を支えたのが山本由伸だった。17試合に先発して9勝6敗、防御率2.85。110回2/3で106三振を奪い、WHIPは0.91だった。前半戦最後の登板こそ6失点を喫したが、それまでの安定感が一度の炎上で消えるわけではない。
圧巻だったのは、現地時間6月13日(以下同)のホワイトソックス戦だ。8回2死まで一人の走者も許さず、完全試合まであと4人。失策で完全試合は消えたものの、9回先頭に本塁打を浴びるまで無安打投球を続けた。
山本の強みは派手な快投だけではない。球速だけに頼らず、制球と球種の組み合わせで狙いを外す。調子が万全でなくても試合を大きく壊さないから、先発として計算できる。
前半戦終了時点ではサイ・ヤング賞争いの中心からやや後退した。それでも後半戦に防御率を2点台前半まで戻せれば、再び有力候補へ浮上する余地はある。
前半戦の9勝は、昨季記録した自己最多12勝まであと3勝。自己最多更新に加え、賞レースへどこまで戻れるかも見どころとなる。

