◆佐々木朗希は才能を証明も、不安定さが最後まで課題…
チームメートの佐々木朗希の前半戦は、山本とは正反対だった。良い時は派手でも、悪い時に踏みとどまれない。春先は制球が定まらなかったが、5月以降は長いイニングを投げる試合が増えた。一時は、ようやくメジャーのマウンドに慣れてきたようにも見えた。
上昇局面の頂点が6月5日のエンゼルス戦だった。7回2安打無失点、自己最多10奪三振。直球も100マイル前後を繰り返し計測し、本来の投球を披露した。
だが、その状態は続かなかった。前半戦終盤には再び制球を乱し、甘く入った球を痛打された。一度は上昇気流に乗りながら、春先と同じ課題へ戻ってしまった印象だ。
前半戦は16試合に先発して3勝5敗、防御率5.33。球威は通用しても、ストライクゾーン内で勝負できなければ、その強みも生きない。
必要なのは最高の球を増やすことではない。調子が悪い日でも四球を抑え、5回、6回まで試合を壊さずに運ぶことだ。好投時の天井より、不調時の床を引き上げられるか。後半戦はそこに尽きる。
◆今井達也は奪三振能力を発揮も…四球の多さが誤算に
今季唯一の日本人新人投手となった今井達也(アストロズ)も、苦しい前半戦を過ごした。13試合に先発して5勝4敗、防御率6.06。52回で63三振を奪った一方、33四球。9回当たりの与四球は5.71に達した。三振を奪う球は通用したが、その前に自ら走者を出した。
右腕の疲労で負傷者リスト入りした後には好投も見せたが、次の登板へつながらなかった。良い日の今井は十分通用する。悪い日の今井が、先発として計算しにくいのである。
3年総額5400万ドル(約85億円)で迎えられた即戦力だ。後半戦は三振を増やすより、四球を減らし、安定して6回まで投げる試合を増やす必要がある。

