55歳で市議会議員になった「X-GUN」西尾のいま。縁もゆかりもなかった「三郷市」で出馬するに至った深いワケ

55歳で市議会議員になった「X-GUN」西尾のいま。縁もゆかりもなかった「三郷市」で出馬するに至った深いワケ

◆地道な選挙活動が功を奏し、見事当選

――多くのハードルを超えて出馬になりますが、実際、勝機はあったんですか?

西尾:地元ではないですし、僕程度の知名度では無理だろうなと思っていました。

――それでも当選。どんな工夫や努力をしたんですか?

西尾:選挙期間以外、個人のポスターは貼れないんですが、団体やグループとしてのポスターは貼れるんですよ。そこで、世田谷区議で漫才の大先輩である青空球児好児の好児師匠に、一緒に載ってもらうようお願いしました。市議会議員でその手のポスターで顔を出している人も少ないですし、僕のことは知らなくても好児師匠の方は知っている方も多いので、覚えてもらうためですね。

――顔を覚えてもらうことからですね。

西尾:そうですね。だから、選挙は7月だったんですが、4月ごろから平日の仕事がないときは三郷市内の駅に毎朝立っていましたね。

――そうした地道な活動の結果、見事当選します。芸人とは違う世界に戸惑いもありましたか?

西尾:まず、名刺を持ったのが初めてだったので、名刺交換のやり方もわかりません。YouTubeで名刺交換を解説してくれている動画を見て勉強しました(笑)。

◆チャリティライブに駆けつけた旧友たち

――議員は、お堅い仕事でもあると思います。その点でギャップはありませんでしたか?

西尾:他の議員の方に比べると、圧倒的に能力や知識は足りていないと思います。ですが、任せていただいている以上は「役割」があると思って、僕だからできることを探しながら動いています。

――当選からもうすぐ1年ですが、これまでに取り組まれたことを教えてください。

西尾:東MAX(東貴博氏)が、東日本大震災以降、芸人仲間を集めて毎年チャリティライブをやっていたんですよ。コロナ禍で中断してから止まっていたんですが、今年3月に三郷市で開催しました。東MAX、土田晃之、ピコ太郎などにノーギャラで来てもらって。

――これまでは芸人として出役だったようなイベントを、裏でも支える立場になったんですね。

西尾:「こんなに大変んだ」と実感しましたね。音響や照明の会社の手配や、場所を借りる手続き、出演者の楽屋となるテントの設営や会場にイスなどを並べる人員を集めたりも必要ですからね。もう、いろんな方の協力あってこそできました。

――二足のわらじとなった生活。毎日、どんなことをして過ごしていますか?

西尾:議会が3か月に1回あるので、そこで質問や提案をするために、市内各地に視察に行ったり、市民の方から話を聞かせてもらったりしています。そこから、必要な資料を集めて精査して。

――そこに芸人としての仕事も入るんですよね。

西尾:芸人の仕事は、恥ずかしながらユルユルのスケジュールですが、営業やイベントが入ったらそこに行く感じです。


配信元: 日刊SPA!

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