「安心」は制度がつくり出す
モンテビデオを歩いていて驚いたのは、警察官の姿をほとんど見かけなかったことです。
もちろん、ウルグアイにも犯罪はあり、近年は治安悪化も課題になっています。それでも、外国人居住者の多いプンタ・カレータス地区では、夜でも人々が散歩や食事を楽しむ落ち着いた雰囲気があり、南米では政治的・社会的に安定した国として高く評価されています。
こうした安心は、暮らしやすさだけではありません。事業を継続しやすく、不動産価値が維持され、将来への見通しを持って生活できる環境そのものが、長期的な資産価値を支えています。
人と資産を引き寄せるウルグアイの「安心」
ウルグアイは南米でも有数の物価の高い国として知られています。外食や家賃、日用品など、多くの生活コストは隣国アルゼンチンやブラジルを上回り、「南米一の高物価」と紹介されることもあります。
一般的には、生活コストが高い国は移住先として敬遠されがちです。しかし、ウルグアイでは事情が異なります。周辺国から移住する人は少なくなく、制度の安定性を評価する経営者や投資家からも注目を集めています。
彼らが求めているのは、低い税率でも安い生活費でもありません。
安全な街で暮らせること、安心して子どもを育てられること、将来も法制度が大きく変わらないこと――。そうした「安心」そのものが、この国の価値になっているのです。
では、人口約350万人の小国は、なぜそのような社会を築くことができたのでしょうか。
