◆コロナ禍のハワイで生まれた「私って何者なんだっけ?」

黒木:ハワイに引っ越してすぐコロナ禍になったので、ハワイだけがきっかけではないのかもしれないのですが、自分自身と向き合う時間が増えました。逆に言うと、若い時は自分自身にアテンションを向けることがほとんどなかったんです。食べるものとかスキンケアとか、運動なんかもそうですけど、結構気にせず生きてきていたタイプだったので(笑)。
——自分自身を見つめたことで、発見はありましたか?
黒木:外国人の方たちと触れ合うことも多かったわけですが、「あなた何やってるの?」という会話から始まることが結構あるんです。日本にいるとあまりないことでしたが、それによって「私って何者なんだっけ?」みたいに考えるきっかけはありました。
——自分の言葉で自分を語る機会が増えたのでしょうか。
黒木:自分が何をどう思って、何をしたいのかということをすごく考えたり、主張するんですよね。そうしたことができるようになったのは、海外生活がいいきっかけになったかもしれません。
◆「なんでまたアクション?」「もうすぐ40歳だよ(笑)」
——現在は、拠点を東京に戻されていますよね。そして11年ぶりとなる単独主演ドラマであるHuluオリジナル「八神瑛子 -上野中央署 組織犯罪対策課-」が配信になります。黒木:昔からあまり将来の目標みたいなものを立てずに過ごしていて、今やることを、その都度全力でやってきて、「その積み重ねがこの先の何かにつながっているだろう」みたいな生き方をしてきました。11年ぶりに主役のお仕事をいただけたことに関しては、自分が望んで「主役やるぞ」と言ってできるものではないので、本当にありがたいオファーでしたね。

黒木:今回現場でご一緒したアクション部の中に、それこそ私が10代の頃の舞台でご一緒させていただいたアクション部の方がいらっしゃるんです。「なんで今になってまたこんなアクションやり出してるの?」と言われましたけど(笑)。「そうだよね、もうすぐ40歳だよ」って(笑)。昔からいろんなことを経験させてもらってきて、今につながっている部分はあるのかなとは改めて思いますね。

