「本名が使えない」「独立めぐる確執」…のんが13年間も地上波連ドラから消えていた理由と、復帰の裏側

「本名が使えない」「独立めぐる確執」…のんが13年間も地上波連ドラから消えていた理由と、復帰の裏側

◆配信ドラマで証明した実力と地上波復帰への道

 のんは地上波ドラマへの出演が途絶えていた2018年、LINEアプリの連ドラ『ミライさん』に主演する。翌19年10月にはYouTube Japan公式チャンネルで公開されたドラマ『おちをつけなんせ』に主演した。監督と脚本も兼ねた。桃井かおり(75)が共演したこともあり、話題作となった。

 2025年4月にはNetflixの大作ドラマ『新幹線大爆破』に準主演級で出演。大量の爆弾を仕掛けられた東北新幹線の運転士を演じた。なんとか乗客たちを守ろうと懸命に操縦桿を握る姿が観る側の胸を打った。

 同9月にはABEMAのドラマ『MISS KING』にも主演。数々の配信作品に出るようになった。テレビ界と違って歴史が浅く、しかも極めてビジネスライクな配信業界は芸能界の事情はほとんど気にしない。

 配信作品で活躍する俳優を放っておくのは地上波ドラマ界にとって損にしかならない。配信作品で活躍する俳優を使わないのは不自然である。かくしてテレビ局による芸能界への過度な気遣いは大きく後退した。そもそも、のんがどうして地上波ドラマに出ないのか知らない世代の制作者も増えている。

 のん本人は地上波ドラマ出演が途絶えたことを悩んだ様子はない。「自分って、自覚しているよりももっと強靭な精神を持っていたんだなって自分を称えています」(マイナビニュース、2025年2月28日)

 こうも言っている。「何者でもないときから根拠もなく自分に自信があって。だから強いのかなと思います」(同)

 素顔ののんには、『Tokyo middle 30』の山地遥と重なる部分が少なくないようだ。

<文/高堀冬彦>

【高堀冬彦】
放送コラムニスト/ジャーナリスト 1964年生まれ。スポーツニッポン新聞の文化部専門委員(放送記者クラブ)、「サンデー毎日」編集次長などを経て2019年に独立。放送批評誌「GALAC」前編集委員
配信元: 日刊SPA!

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