◆■「顔」がつく言葉の、意外な結果

「にやける」は本来の意味を知る人がわずか1割、「したり顔」は本来の意味を知る人が6割超。似たように「顔」がつく言葉でも、世代を越えてどう受け継がれてきたかは、こんなにも違うのです。言葉の意味は、みんなが使い続けることで残り、使われなくなると静かに姿を変えていく――そんな当たり前のことが、数字にはっきりと表れています。
◆■「なんとなく」で通り過ぎない
素数も、慣用句も、けっして特別なものではありません。ただ、「なんとなく分かった気」で通り過ぎてしまうと、目の前の相手が伝えようとしていることも、少し昔の文章に込められた思いも、受け取り損ねてしまうことがあります。布施川さんが指摘する「基礎知識の大切さ」は、子どもの学力の話であると同時に、大人の私たち自身への静かな問いかけでもあるのかもしれません。今日、あなたが何気なく使ったあの言葉――その本来の意味を、ちょっとだけ調べてみてもいいかもしれません。

【布施川天馬】
著述家、教育ライター。 一般財団法人「ドラゴン桜財団」評議員。 1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を編み出し、一浪の末東大合格を果たす。著書に最小コストで結果を出すノウハウを体系化した『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』など。株式会社カルペ・ディエムにて、お金と時間をかけない「省エネスタイルの勉強法」などを伝える。MENSA会員。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa)

