「プライドないんですか?」と言われたことも…元捜査一課刑事が明かす「嘘を見抜こうとはしない」取り調べの哲学

「プライドないんですか?」と言われたことも…元捜査一課刑事が明かす「嘘を見抜こうとはしない」取り調べの哲学

◆取り調べで「感情的に追い詰めてはいけない理由」

佐々木成三さん
元刑事として講演会に登壇する佐々木氏
——刑事ドラマを見ていると感情的に追い詰めるシーンも見たりしますが、そういったことはしないのですか。

佐々木:
感情的になることは絶対にしてはいけないと思っています。こちらが怒れば、相手は「この人も自分と同じ土俵に乗っている」とわかってしまう。そうなると、怖いとも感じないし、心を開こうともしません。

ただ、戦術として声のトーンを変える場面はあります。ずっと「森田さん」と呼んでいた相手に対して、ここぞという場面で「森田、それは違うんじゃないか」と切り込む。自分の行動を人のせいにしているときや、被害者を否定するような発言をしているときに、冷静に、でもしっかりと問いかける。これは怒りではなく取り調べの戦術です。

◆嘘を認めた容疑者に伝えること

——そういった取り調べで、相手が嘘をついていたことを認めたとき、佐々木さんはどういったことを伝えるのでしょうか。

佐々木:
取り調べで相手が嘘や間違いを認め、「すいませんでした」と謝ってきても、「俺に謝らなくていい、その言葉は被害者に向けてくれ」と言っていました。再犯をなくすために本当に大切なのは、反省を促すことではなく、犯罪をすることに自分にとってメリットがないと気づかせることだと考えています。


配信元: 日刊SPA!

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