28年ぶりの『GTO』続編。「反町の鬼塚」は安心すると実感する一方で、懸念は「70歳の脚本家」が描く“今どきの高校生像”か

28年ぶりの『GTO』続編。「反町の鬼塚」は安心すると実感する一方で、懸念は「70歳の脚本家」が描く“今どきの高校生像”か

◆“不適切にもほどがある教師”鬼塚

 鬼塚の浦島太郎状態を際立たせる描写として、屋上でこそこそタバコを吸う場面も印象的だった。最近のドラマではめっきり見ない喫煙シーンだ。このシーンを挟み込んだだけで、スタッフの攻めの姿勢が窺えた。

 たしかに、屋上でタバコは昭和の定番だ。しかし、今の高校生にとってイキって吸うにはタバコの値段も高くなりすぎた。あと、今どきは教師側も敷地内でタバコは吸えないのでは?

 しかも、学校から支給されたタブレットを駆使し、屋上でこっそり「エロ 動画」と検索する始末である。もはや、不適切にもほどがある教師状態の鬼塚。

 このままだと破天荒というより、平成からアップデートできていないただの“空気読めないおじさん”になってしまいそうで不安だ。

◆生徒に媚びる鬼塚

 1998年版と比べると、鬼塚のキャラクターは変わった気がする。率直に言うと、マイルドになった。

 新しく赴任した高校では生徒が教師を10段階評価する「フィードバック制度」が設けられており、低評価が続くと減給、解任の可能性もあるという。その制度を知らされるや、いきなり生徒に媚び媚びになる鬼塚。

「困ったことがあったら、なんでも遠慮なく相談してね! 鬼塚です。鬼塚英吉、よろしくお願いします!」

 選挙運動ばりにヘコヘコする姿は、「こんなの鬼塚じゃない」と言いたくなるキツさだった。他人の評価を気にしないのがいいところだったはずが、冬月先生に離婚を迫られただけに背に腹は代えられない鬼塚。

 クビになるわけにはいかない状況に主人公を置くシナリオは、令和版『GTO』制作におけるコンプラ対応と兼ねているのかもしれない。

配信元: 日刊SPA!

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