お金は人を変える……!!「机上の評価額」を盾に200万を要求する兄との泥沼エピソード

お金は人を変える……!!「机上の評価額」を盾に200万を要求する兄との泥沼エピソード

親が遺してくれた実家の相続は、一見ありがたいもののように思えますが、時にきょうだい間の絆を完全に引き裂く泥沼の争いへと発展することがあります。神奈川県に住む58歳の女性は、実母が亡くなった際、地方にある実家の相続を巡って実の兄と激しく対立することになってしまいました。過疎地にあり買い手がつかない「負動産」であるにもかかわらず、一方的な金銭要求を突きつけ、管理費用は一切拒否する兄。実家の維持管理に追われ、老後資金を持ち出す羽目になったという女性の悲痛な体験と、そこから得た重い教訓を紹介します。

年間15万円の維持管理費は全て妹負担。「老後資金」からの持ち出しと焦燥感

「結局、売れるまでの間の固定資産税や庭の剪定費用などはすべて近隣に住む私が負担することになり、兄は一切の管理費用を拒否」

お金は人を変える……!!「机上の評価額」を盾に200万を要求する兄との泥沼エピソード

実家が売れるまでの間、固定資産税や周囲に迷惑をかけないための庭の手入れなどの雑務や費用は、すべて実家に近い場所に住んでいた女性一人に押しつけられてしまいました。

「一番困ったのは、出口の見えない持ち出し費用です。売却活動をしても数年決まらず、その間の税金や維持費で年間15万円ほどが消えていきました。自分たちの老後資金として貯めていた大切なお金が、住んでもいない家の維持に消えていく焦燥感は凄まじかったです」と、終わりの見えない出費と、大切なお金が目減りしていく精神的な苦痛を綴る女性。

さらに、「兄との信頼関係が完全に壊れ、親戚の集まりにも一切行けなくなってしまったことも大きな損失でした」

当時の心境について、「どうして身内同士で、こんなに泥沼にならなければいけないのかと、悲しみと怒りが入り混じった複雑な心境でした。仲が良いと思っていた兄が、お金が絡んだ途端にこちらの生活を一切顧みない冷酷な態度に変わったことが何よりショックでした。夜も眠れない日が多くなり、夫にも申し訳ない気持ちでいっぱいで、毎日がどんよりと暗い霧の中にいるようでした」と、誰も信じられなくなるほどの深い絶望と、夫への強い罪悪感に苛まれていたことを打ち明けてくれました。

司法書士の介入と「客観的な事実」の提示。泥沼からの脱出

このままでは、夫婦の老後のための貯金がすべて実家に吸い取られてしまう。危機感を覚えた女性は、ついに動き出します。

「自治体の無料法律相談へ行き、弁護士さんに相談しました。その後、正式に司法書士の方にも入ってもらい、不動産の現実的な売却予想価格をプロの視点から算定してもらいました」

お金は人を変える……!!「机上の評価額」を盾に200万を要求する兄との泥沼エピソード

感情的な話し合いから一歩引き、プロの算定した客観的な書面を突きつける作戦を取りました。

「その書類を兄に提示し、これ以上無理な要求を続けるなら調停も辞さないという姿勢を明確に示しました。第三者が入ることで、感情論だった兄も少し冷静になったようです」。専門家を介したことで、ようやく事態は進展へと向かいました。

「最終的に、実家を相場よりかなり安く買い取ってくれる業者を見つけることができました。兄にはその売却価格をすべて見せ、諸経費を差し引いた残額を正確に折半することで合意させました。当初兄が要求していた額には及びませんでしたが、これ以上管理費を負担しなくて済むという解放感の方が大きかったです」と女性。お金は大きく失いましたが、それ以上の重荷とプレッシャーからようやく解放されたそうです。

あなたにおすすめ