業界人が語る「最終回まで見る/もう見ない」夏ドラマ6選。「演技が一辺倒で主人公に感情移入できない」作品も

業界人が語る「最終回まで見る/もう見ない」夏ドラマ6選。「演技が一辺倒で主人公に感情移入できない」作品も

◆繊細かつ生々しいセリフが光る『Tシャツが乾くまで』

Tシャツが乾くまで
 続いて、ドラマ制作会社で勤務する30代の女性ディレクター・B氏にも意見を聞いた。

「蒼井優さんが18年ぶりに地上波連続ドラマで主演を務める『Tシャツが乾くまで』(TBS系、金曜午後10時~)が間違いなく一番面白いですよ。

 事故に巻き込まれた2組の幸せな夫婦の日常が崩れていく様子を淡々と描くストーリーですが、随所に謎や気になるシーンを紛れ込ませることで先の読めない考察ドラマとしてもしっかりと機能している。

 また、余白を感じさせるセリフやアイテムの使い方も秀逸。『silent』『海のはじまり』(ともにフジテレビ系)などで知られる生方美久さんにしか描けない世界観でありながら、これまで以上に生々しい描写もあり、彼女の新境地的な作品だと感じました。

 蒼井優さんと中島歩さんのアドリブにも見えるナチュラルな演技も最高ですが、カフェ店員を演じる高橋文哉さんのミステリアスな雰囲気もいい味を出している。とにかく、次が気になってしょうがないドラマです」

 1話の見逃し配信再生数が350万回を突破し、同枠の歴代最高記録を塗り替えたことでさらに話題沸騰の同作。最終回にはさらに偉大な記録を樹立するかもしれない。

◆ドロドロを詰め込みすぎた『おちたらおわり』

おちたらおわり
 また、B氏は「もう見たくない」ドラマについても教えてくれた。

「宇垣美里さんが主演を務め、篠田麻里子さん、鈴木紗理奈さんらが共演する『おちたらおわり』(中京テレビ・日本テレビ系、水曜深夜0時24分~)は序盤で脱落しましたね。

 同作は、華やかに見えるタワマン妻たちのドロドロした人間関係を描くサスペンス。不倫や家庭環境の格差、いじめといった既存作にあったマウント合戦を詰め込んだだけで新しさがない。

 また、宇垣さんの演技や表情が一辺倒で主人公に感情移入できないし、篠田さんのネットリとした悪女役も既視感しかない。

 昼ドラのような演出やカメラワークもチープに感じました。どうせならSNSでツッコミが集まるぐらい過剰にやるべきだったのでは?」


配信元: 日刊SPA!

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