小林涼子「二つの仕事をめぐる循環が生む、健やかな自分」

小林涼子「二つの仕事をめぐる循環が生む、健やかな自分」

農業で素の自分に戻り、俳優としてまた表現する

俳優業と農業を行き来する現在の状態を、小林さんは「元気いっぱい!」と表現する。元気でいることは、決して当たり前ではない。だからこそ、美味しいものを食べ、心と体を整え、やりがいを持って働くことを大切にしているという。

小林:
俳優業ではさまざまなキャラクターを自分にインストールして表現します。時にはしんどい役もやりますが、農作業で苗を植えたりコーヒー豆の皮を剥いたり、ひたすら単純作業を繰り返していると大変な役をやっていてもスッと本来の自分に戻してくれる。

農業から自分にとって必要不可欠な“美味しい”や“楽しい”をインプットして、そしてそれを俳優業でアウトプットしている。今は両方をやることでインプットとアウトプットが近くにある、良い状態です。

さまざまな役を自分に取り込み、表現する俳優という仕事と、手を動かし、目の前の植物や土に向き合う農業。その間を行き来することが、小林さんを本来の自分へと戻し、再び表現の現場へ向かわせている。

ひとつの仕事だけで自分を完成させようとするのではなく、異なる場所や役割を持つことで、自分なりのバランスをつくる。小林さんにとって俳優業と農業は、どちらかを補うものではなく、互いを循環させながら、自分を健やかに保つ二つの営みなのだ。

【小林涼子】

4歳より子役として芸能活動を開始。NHK連続テレビ小説「虎に翼」をはじめ、数々のドラマや映画などへ出演が続いている。俳優業の傍ら2014年より農業に携わり、2021年株式会社AGRIKOを起業し、自然環境と人に優しい循環型農福連携ファーム「AGRIKO FARM」の運営やアート事業を展開。俳優・経営者の二刀流に加え、報道番組への出演やラジオナビゲーターなどパラレルキャリアで活動の幅をさらに広げている。

配信元: Harumari TOKYO

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