宝蔵門と五重塔も、人の少ない朝ならゆっくり

本堂を出た後は、宝蔵門と五重塔を眺めながら境内を歩きます。
現在の五重塔は、東京大空襲で焼失した後、1973年に再建されたもの。高さは地上から約53mあり、最上層にはスリランカから迎えた仏舎利が納められています。
昼間は多くの参拝客でにぎわう場所ですが、朝は立ち止まって建物の細部まで眺められるほど静か。
朱色の建物が朝の光を受けて、より鮮やかに見えました。
閉まったシャッターも見どころ!早朝の仲見世通り
雷門から宝蔵門まで続く仲見世通りは、長さ約250m。
参道の両側に朱塗りの店舗が並ぶ、日本で最も古い商店街の一つです。仲見世の始まりは江戸時代前期、1685年頃までさかのぼるといわれています。
早朝はまだほとんどのお店のシャッターが下りていますが、実は閉店中ならではの楽しみも。
シャッターには、祭りや風景など、浅草にまつわる絵が描かれているのです。にぎやかな営業時間中は見られない「浅草絵巻」を眺めながら歩けるのも、朝さんぽならでは。
一枚ずつ絵を見ていくと、浅草の街を小さな美術館のように楽しめます。

仲見世を歩いていると……あっ、「前田商店」を見つけました!同じ“前田”ということで、うれしくなって記念にパチリ。
前田商店は、雷おこしや人形焼、海苔、煎餅など、浅草らしいお土産を扱うお店です。
この日のシャッターに描かれていたのは、隅田川の花火。
前夜に見たばかりの花火がここにも描かれていて、勝手ながらご縁を感じてしまいました。
人の少ない雷門は、絶好の撮影タイム

そして、浅草のシンボルといえば、やっぱり雷門!正式には「風雷神門」といい、門の左右には風神像と雷神像が安置されています。
日中は記念撮影をする人でいっぱいですが、早朝なら大提灯の前でも落ち着いて写真が撮れます。
人の少ない雷門を独り占めしているような気分!
浅草らしい一枚を撮りたい人には、朝の時間がおすすめです。
土用の丑の日は「にょろ助 東南屋 浅草」でうなぎランチ

浅草の名物といえば、天ぷら、お寿司、うなぎ、おそばなど、食べたいものがたくさんあります。
そして、この日はちょうど2026年の「土用の丑の日」。
朝から歩いた後のランチは、うなぎに決定です!
訪れたのは、浅草駅近くにある「にょろ助 東南屋 浅草」。
「東南屋」と書いて「たつみや」と読みます。お店が浅草寺の東南に位置することが、屋号の由来なのだそう。以前は「たつみ屋」の店名でも知られていましたが、現在の正式な店舗名は「にょろ助 東南屋 浅草」です。
運ばれてきたうなぎは、ボリューム満点!
歩いた後のおなかに、しっかりエネルギーをチャージできました。
土用の丑の日にうなぎをいただいて、夏を乗り切る準備も万全です。
早朝だから出会えた、いつもと違う浅草
花火大会のにぎわいから一夜明けた、朝の浅草。
鐘の音を聞き、夏詣をして、読経が響く浅草寺を歩く。仲見世のシャッター絵を眺めたり、人の少ない雷門で写真を撮ったり。
いつも知っている浅草なのに、訪れる時間を変えるだけで、まるで別の街のように感じられました。
暑い夏は、涼しい部屋で過ごすのもいいけれど、少しだけ早起きをして出掛けてみるのも楽しいもの。
人の少ない朝の街を歩くと、体だけでなく心まで軽くなります。
最後はうなぎで元気もチャージ!
浅草の歴史と夏らしさをたっぷり味わった、マエノリの朝活でした。
マエノリ
文・写真=前田典子 編集=鳥居史(ハルメクアップ編集部)
※本連載「マエノリごと」は、毎月月初に更新予定。お楽しみに!

