◆◆29歳で「リセット」を選んだ覚悟
――これまでの人生で「正しかった」と思える決断は何でしょうか。吉田 29歳のときに、うまくいっていた群馬の会社を畳んで、中国と米国に延べ6年間留学した決断です。会社はすごくうまくいっていて、借金も返せて貯金もできていました。でも年商100億円という目標を持っていましたから、このままでは届かないという感覚がありました。
国際感覚もスキルも、世界には通用しないとも感じていた。だから一度リセットして、人生を作り直そうと決めたんです。
中国の上海で3年間語学留学をして中国語の資格を取り、その後、米国で2年間英語を学び、大学院でMBAを取得しました。合計6年かかりました。
――その間の生活はどうされていたのでしょうか。
吉田 中国では仕事はできませんから、群馬時代の貯金で細々と生活していました。米国の大学院に入ってからは生活費を自分で稼ぎましたが、36歳のときはほぼ一文なしでしたね。デートもできないし、恋なんか絶対できない(笑)。
でも留学で得た語学力やビジネスセンス、多くの経験が、今の事業を加速させる本当の意味でのブーストになりました。あの決断をしていなければ、今の自分はなかったと思います。
◆◆「夢と使命感」が人を動かす
――成功する人と失敗する人の違いは何だとお考えですか。吉田 経済的な成功という意味で言えば、目先の給料や売上といった欲望に一喜一憂している人が成功しているケースはほとんど見たことがありません。99%の人がそういう状態にあると思っています。
成功する人は、まず大きな夢を持っていて、それを軸に長期的なビジョンを持って生きています。夢があるからこそ、目先の誘惑を断ち切れる。留学中にすぐ就職することもできましたが、そうしなかったのはその目標があったからです。
――吉田さん自身はどのような夢や使命感をお持ちだったのでしょうか。
吉田 25歳でどん底を経験したとき、「必ず成功して本を書く」という使命を自分に課しました。一生懸命生きても報われない人がいたとき、「ここで諦めちゃいけない」と胸を張って言えるためには、自分が夢を叶える必要があると思ったんです。
100億円という数字は達成できなくても、1億でも5億でも10億でもいい。でも必ず成功して本を書くという夢だけは捨てない。そういう使命感が、本当につらいときの支えになってくれました。

