財布から抜かれる現金と高額請求……「洗脳」状態に陥っていた若者たちの悲劇
女性は当初、「なぜ周囲が皆、彼に同情して、面会時にテレビカードや指示されたものを差し入れているのかわからなかった」と振り返ります。
しかし、男性の行動を観察するうちに、彼が自身の「不幸な境遇」を繰り返し口にし、泣き落としや恐喝を巧みに使い分けることで、周囲の人々を「洗脳」していることに気づきました。
特に、彼のターゲットになっていた知人たちは、20代で社会に出たばかりの若い世代でした。 彼らは男性の巧妙な話術と「生活保護受給者のつらい現実」という言葉をすっかり信じ込まされ、正常な判断力を奪われていたのです。

その結果、若者たちが被った被害は甚大なものでした。 カラオケや居酒屋でトイレに立っている隙に、財布から1万円などの高額な現金やクレジットカード機能のないポイントカードを抜き取られ、勝手に支払いに充てられるなどの被害も多発していました。
特に、ポイントカードについては後から身に覚えのない高額な請求書が届いて初めて被害に気づくというケースもあったのだとか。
その結果、「まさかクレジット機能のないポイントカードで買い物の決済ができるとは思っていなかった」という若者たちは支払いに困窮することに。彼はそれ以外にもさまざまな方法で周囲を徹底的に食い物にしていたのです。
専門知識を武器に「洗脳」を解き放つ!プロが教えた生活保護のリアルな実態
「このまま放置しては、若い彼らの未来が破壊されてしまう」。強い危機感を抱いた女性は、専門職としての知識と正義感を胸に、解決のために立ち上がりました。

女性は、男性に洗脳されている知人たちを全員集め、まずは生活保護制度の正しい知識を教えました。
生活保護費として支給される具体的な金額や、区の指定ゴミ袋などの支給品、医療費や住居費、税金などの免除、市営バスの割引制度などを一つずつ説明。
そのうえで、「生活保護は本来、就業できるようになるまでの一時的な自立支援期間のはず。それなのに彼は、嘘の入退院を繰り返して一切の就職活動をせず、あなたたちの納税した大切なお金から受給して、ゲームセンターやカラオケ、キャバクラで豪遊している」という現実を冷静に伝えたのです。
若者たちは、自分たちが必死に働いて納めた税金が男性の遊び金に消え、さらに自分たちの財布からお金を奪われていたという事実に初めて気づいたと言います。
