慌ただしい毎日を忘れて、お茶とお菓子にじっくり向き合う――そんな贅沢な時間を届けてくれるのが、東京・高田馬場にある中国茶館「虫二(ちゅうじ)」です。中国文化をふんだんに取り入れたコース仕立ての”茶席”をメインにした店舗ですが、今夏からはカフェ形態がスタート。気軽に、されど丁寧に中国スイーツを味わえる、特別な夏メニューをご紹介します。

路地の先に現れる、緑まとう隠れ家

JR・西武新宿線・東京メトロ東西線が通る高田馬場駅。学生街としても知られるこのエリアで、大通りから一本入った静かな路地をさらに奥へと進んでいくと、緑に囲まれた一軒家が現れます。まるで絵本の中に迷い込んだかのような、まさに“隠れ家”という言葉がぴったりの店舗。


中に入ると、コンクリートやウッドの洗練された空間が広がります。外の喧騒や暑さを忘れてしまうほど、穏やかで心落ち着く雰囲気が漂います。

オーナーは向井直也さん。元々営んでいた中国茶カフェ「甘露」の姉妹店として、2024年に虫二をオープン。中国茶のおいしさや奥深さをよりゆっくり楽しんでもらいたいと、2時間の完全予約制コースを提供する中国茶館としてスタートしました。

店名の由来は、自然の風景がものすごく美しいことを意味する中国の四字熟語「風月無辺」。風、月の漢字から囲いの辺を無くすと残る「虫二」を店名につけたそう。

これまではコースとテイクアウトのみの形態でしたが、今夏からは、予約なしでも立ち寄れるカフェ営業も開始。屋外の暑さを少しでも忘れられる避暑地として、冷たい中国茶とスイーツを楽しめるようになりました。今回はこの夏からスタートした涼しさたっぷりのカフェ商品を実食してきました。
色鮮やかで心も爽やかに。中国茶専門店らしさあふれるノンアルティーカクテル

まずご紹介するのは、カフェ限定メニューとして登場した、中国茶を使用したノンアルコールのカクテル。今回いただいた「荔枝茉莉花茶」は、ライチとジャスミン茶、ハイビスカスの仲間の花「洛神花」を合わせた、ピンク色のグラデーションが色鮮やかなティーカクテルです。

ジャスミン茶は四川省の花茶「碧潭飄雪」を使用。四川省の緑茶に無農薬のジャスミンの花の香りを移す工程を7回繰り返して作られており、口に含むと旨みと甘みが広がります。

そんな碧潭飄雪を使用したこちらのカクテルは、見た目も涼やかで、ライチの甘みと洛神花のほどよい酸味が心地よく重なり合う一杯です。