◆どういう心持ちで臨むかで、大きく変わる

貫地谷:オファーの傾向がイメージによって偏ってしまうところは、やっぱりあるんですよね。いわゆるイメージ商売でもありますし、自分自身、挑戦を狭めてしまっている部分もあると思います。気づくと、ぬるい環境にいるな、いつもと変わらない居心地のいいところにいるな、と思ったりして。
久しぶりに番宣でバラエティに出させてもらったとき、すごく緊張しました。真新しいことではないのですが、間が空くとこんなに緊張するんだと。ドキドキしましたが、ドキドキってとても大事だと思うんです。
◆「このままで大丈夫かな」と不安になることも…
——「ドキドキが大事」とのことですが、キャリアを積んだからこその、停滞への恐れのようなものもありますか?貫地谷:あります。「このままで大丈夫かな」と、漠然と不安になることもありました。経験が積み上がっていくのはどうしようもありません。若い頃は「技術なんていらない、その時の気持ちでお芝居がしたいんだ」みたいなことを言っていましたが、技術というのは、乗ってくる感情を押し上げてくれるものであって、邪魔するものじゃないと、ある時ふと思ったんです。
「ぬるい環境にいるな」となるのも、どう仕事を選ぶかということよりも、どういう心持ちで臨むかで、大きく変わるものだなとも思いました。もうちょっと違う方向に振ってみて、掘っていったらもっと面白い役になるかな、という感覚が大事なのかなと感じています。

