◆言動に通底する「無自覚な不遜さ」と「幼い万能感」
これらを通して見ると、そこにはある通奏低音が響いていることがわかります。それは、無自覚な不遜さと幼い万能感です。そして、それが悪意ではなく、むしろ「自分には社会をより良くする力がある」と信じる純度の高い善意からもたらされているところに、より大きな危うさがあるのです。
◆“ソリューション思考”の負の側面
では、こうして思想的に最低限の根拠を持たないまま世の中に対して影響力を行使してもよいと考える大胆さは一体どこから来ているのでしょうか?それは、社会のあらゆる事象をゲームのように解決すべき問題としてとらえるソリューション思考、その負の側面です。合理性と利得の追求が最優先であり、それでこそみんなハッピーになれるという考え方です。
善悪だとか、美醜だとか、恥じらいだとか、小難しい観念はいったん置いておいて、Win-Winでいきましょうよ、という発想ですね。

