◆終演後、金澤亜美とツアー初日に行ったラーメン屋へ

東京に着いてから、金澤亜美ちゃんとラーメン屋に行き、塩白湯ラーメンをかきこんだ。二人だけだったが、ささやかなお疲れさま会をしたそうだ。
「そのラーメン店には、全国ツアーの1か所目の神田公演が終わった日も行っていて、ツアーのスタートとファイナル、同じお店で過ごしたっていうのもよかったなと」

「そんなに取り繕うこともなく、明るい人ではあったかな。誰とでも話せる人間ではありましたけど、深い話ができる親友は2人だけでした」
漫画やアニメが好き。とくに、『アイカツ!』の星宮いちごに心を奪われていた。
「『アイカツ!』に出てくる星宮いちごちゃんっていう主人公の子が好きで、その姿に憧れてアイドルになったといっても過言ではないですね。いつも明るくて、何ごとにも努力を惜しまないところが、誰もが想像するザ・アイドル。それに、自分の夢は絶対に諦めないところも憧れていました」
クラスでもムードメーカーだったのかと思いきや、誰にも言えない悩みを抱えながら苦しんでいた時期もある。
「14歳、中学2年生の頃からあんまり人間関係がうまくいかなくて、学校に行っても、ひとりで過ごすことが多くなりました。つらい思いをしてまでわざわざ行きたくないなというか。全てを逃げ出したいなと思っていて、アイドルに限らず、いろんな芸能事務所のオーディションを受けていたんです」
◆「あなたは不合格」って言われるのが怖かった
新しい居場所として芸能界に目を向けたのは、両親の影響が大きかった。「昔から周りの人と考え方が違うことが多くて、『英恋は変わってるね』と言われてしまうことが馴染めない理由でもあったんです。でも、そういう私をお母さんは一度も否定しなかった。お父さんとお母さんが昔、表舞台を目指していたっていうことを聞いて興味が沸きました」
だが、オーディションに応募して書類審査に合格しても、次の審査には行かずに辞退を繰り返していた。

合格を知ったとき、家族は喜んでくれた。でも杉浦の心境は複雑だった。
「自分は運がいいなとは思っていましたけど、上手くいきすぎているというか。初めてちゃんと受けたオーディションで、合格したっていうことに驚いてしまって。私は愛知に住んでいたので、1週間後にはひとりで上京して生活が一変するっていうのも不安でした」

「その苦しさを誰かに伝えて頼ることもできなくて、また、ひとりなのかなって。ずっと不安でした。結果的に、一番迷惑をかけてしまったのはセカンドシングルの頃かなと思います。こういうことを言うのはあれなんですけど、そのときは次のシングルは青空組で私の名前を呼ばれることはないだろうなって」

