◆「私はライブで勝負できるアイドルになりたい」

「自分が好きじゃなかったというか、こんなんじゃ戦っていけるわけないじゃんって思ったんです。マネージャーさんから提案されて切ることになったので、私だけだったら絶対にその決断はしていなかったと思います。ショートカットにして、周囲からの見られ方が変わった気がしました」
3枚目~5枚目シングルに収録された雲組楽曲「涙を流そう」「初めて好きになった人」 「青春の旅人よ」でメインメンバーを務める。とくに定期的に行う雲組単独公演のステージは、今でも彼女の軸になっている。
「ライブの楽しませ方を深く知ることができたのは、雲組単独公演かなって思います。雲組の公演にはモニターがなかったので、ファンの方に自分の表情やパフォーマンスがすんなり伝わる環境じゃないんです。だから現場の空気感を理解して、どう煽ろうかなとか、どうしたらたくさんの人にパフォーマンスを届けられるか。そういうことをずっと考えていたので、その経験は今でも生きていますね。もちろんメディアに出ることもありがたいですけど、やっぱり私はライブで勝負できるアイドルになりたい」

「雲組にいたときの私は、『いつメインメンバーの話が来ても立てますよ』っていうぐらいの気持ちでした。6枚目の活動期間が始まって、徐々にグループの中心に立つというプレッシャーを襲ってきて、ずっときつかったです。気にしいな性格だから、ファンの方の声も気になっちゃうんですよ。否定的なコメントに対する申し訳なさというか、本当に私でよかったのか?って。それが17歳になった頃だったので、本当に最悪なスタートでした」
◆「できることなら今のメンバーで最後まで」
そのなかでも、雲組の定期公演には足を運んでいた。ほかの青空組メンバーも見学に来るなかで、杉浦はひとり違う気持ちを抱えてステージをじっと見つめていた。
雲組のメンバーにしかわからない苦悩や葛藤がある。杉浦はその立場を誰よりも知っていたからこそ、観ている側にも真剣になってほしいという気持ちがあった。
「私が思い込み過ぎていたというか、本気で取り組んでたからこそ、青空組のメンバーから『応援しにきたよ』みたいな空気を感じると悔しかった。他のメンバーがどう思っていたかわからないけど、私はそう思ったので。だから、私が雲組公演を見るときは誰よりも厳しい目で見ようっていうのは決めています」
僕青は結成4年目を迎える。グループの個性は輝き始めているものの、令和のアイドルグループが直面する難しさも、杉浦は肌で感じている。
「今の時代は流行れば楽曲もより多くの人に聴いてもらえるわけなんですけど、流行らなければこっち側がいくら『すごく良い曲なんです』って提示しても見てもらえない。僕青らしさは、楽曲の世界観やパフォーマンスにあると思うけど、短い動画がスワイプ一つでどんどん飛ばされてしまう時代でもあるから、そこは難しいなって思いますよね。だから、今はSNSの使い方についても全体でかなり話し合ってます。なりふり構わずいっぱい出すっていうのも作戦の一つなのかなと思ったりもするんですけど」

「未来のことはわからないです。ただ、僕が見たかった青空っていうグループを長く続けていくなかで、人数の変動っていうのはどうしてもあるわけで。できることなら今のメンバーで最後まで頑張りたいっていう想いは持っていますけど、常に頭の片隅に考えてはいますね」

