「早く東京に帰れ!」…お盆に家族で実家へ帰省した40歳息子が踏んだ、両親“怒りの地雷”。父親が孫を連れた嫁に〈10万円〉を渡したワケ

「早く東京に帰れ!」…お盆に家族で実家へ帰省した40歳息子が踏んだ、両親“怒りの地雷”。父親が孫を連れた嫁に〈10万円〉を渡したワケ

実家に帰ると「子ども返り」する夫

その後、妻Bさんは義両親の負担を考え、子どもたちと近くのホテルに泊まると申し出ます。母親は妻Bさんに謝りつつも、そのほうが息子も反省するかもしれないと賛成しました。

父親がBさんに10万円を渡し、「これで孫を遊びに連れていってくれ」と頼みました。知人だという経営者を通して近隣の人気温泉旅館も予約してくれ、そこの代金も払っておくとのこと。「Bさん、あなたがお金を出したことにしなさい」といってくれました。父親の軽自動車を貸してくれ、チェックアウトのときに、鍵をフロントに預けておいてくれたら、父親が引き取りに行ってくれるという配慮までしてくれました。

夫の行方を心配するBさんに、近所のコインランドリーにいるはずと母親がいいました。子どものころから家出をすると必ずそこにいたのだとか。夏はエアコンが効き、冬は暖房があって、家出する子はみんなコインランドリーにいるものだと、母親が笑って教えてくれます。

妻Bさんが荷物をまとめて車で、子どもたちとともにコインランドリーに行くと、案の定、夫はふてくされた様子で座っていました。妻Bさんは「なんだこの人……」と、深いため息が出ます。

父親に怒られたショックで妻Bさんに八つ当たりする夫Aさん。妻は冷静に、いまから一人で東京に帰るよういいました。

「私と子どもたちは遊んでから帰るから。そんなガキみたいな姿の父親は子どもには見せられません。それと、帰ったら今後のことを少し話し合いましょう」

Bさんは、動揺するAさんを新青森駅に強引に降ろしました。最終便なら間に合う時間です。あまりにも幼稚な夫の姿に自分の結婚を後悔したそうです。その夜は父親が払ってくれた温泉旅館に泊まりました。温泉に浸かりながら、「最初からここに泊まって、実家に少しだけ顔を出していればこんなことにならなかったのに」と反省しました。

実家とはいえ、いつまでも自分を無条件で歓迎してくれる場所とは限りません。当然ながら、子世代も気遣いすることが大切です。今後一層年を重ねたら、両親の体力としては、せいぜい2時間くらいの滞在がベストなのかもしれません。それ以上は疲れるだけでしょう。

帰省する予定も、数日前などではなく、数ヵ月前から伝えておくべきです。旅行もしたいからホテルに泊まるなどと、気遣いをしつつ距離を置くことも重要です。親がいつまでも若くないのだと理解できないままでは、いつか親からの強い拒絶を受けるのも当然かもしれません。

長岡 理知

長岡FP事務所

代表

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