パパイヤの日常の手入れ

水やり
果実が肥大するには水分を多く必要としますが、水分過剰になると根が傷みやすいので注意してください。
鉢植えは、表土が乾いてから水やりします。株が小さく5~6月の生育適温より温度が低い時期は、過湿で特に立ち枯れしやすいので注意してください。
肥料
窒素とカリ肥料の要求量が高く、果実を多く収穫するには十分な肥料が必要です。カリ肥料の補給方法として、草木灰やくん炭を与えてもよいでしょう。
鉢植えでは、5月から10月まで肥料を切らさないように与えてください。花を咲かせてから果実が肥大する時期は、置き肥の他に液体肥料を1週間に1回併用して与えるとよいでしょう。
地植えは生育が盛んになる6月から肥料を与え、10月まで肥料を与えます。
病害虫
水はけが悪いと、立ち枯れ病または疫病による立ち枯れが発生します。
果実の種まき

購入した果実の種を播いても発芽します。ただし家庭では持て余すほど背が高くまで成長しないと、実がつかない可能性が高いです。観葉植物として楽しむだけなら問題ないでしょう。
挿し木
脇芽などが伸びた場合、さし木で増やすことができます。適期は6~8月で、枝を20~30㎝ほど切り、上部の葉を2~3枚残してさし穂とします。鹿沼土などの清潔な土にさし、湿度が高めの明るい日陰で管理すると1カ月ほどで発根します。
鉢植えの剪定、切り戻し

幹の葉の付け根からでる腋芽を伸ばすと株姿が乱れます。早めに切ってください。
背が高くなりすぎた場合、秋に切り戻すことで数年間繰り返し栽培できます。地際から50㎝の高さで切り戻し、新芽が出るまで水を与えないでください。春になると生育をはじめ、ポット苗を春に購入して育てるより早く実を付けます。
パパイヤを楽しく育ててヘルシー果実を味わおう

風の当たりにくい場所に地植えができれば、意外と手間をかけずに自宅で青パパイヤを多く収穫できます。鉢植えも植え替えを適切に行えば、青パパイヤを収穫するのは難しくありません。観葉植物としてもトロピカルムードがいっぱいの株姿です。実がなると多くの人の目を引き、自慢の鉢植えになります。見た目も楽しいパパイヤを育てて、効能いっぱいの果実を味わってください。
Credit 文 / 小川恭弘 - 園芸研究家 -
おがわ・やすひろ/1988年、東京農業大学農学部農学科卒業。千葉県館山市の植物園「南房パラダイス」にて観葉植物、熱帯花木、熱帯果樹、多肉植物、ランなど温室植物全般と花壇や戸外植物の育成管理のほか、園全体のマネジメントなどの業務に18年携わる。現在フリーランスとして活動。著書に『わかりやすい観葉植物』(大泉書店)、『ハイビスカス』(NHK出版)がある。