【50代の自分探し】50代、イギリスの小さな町で。「何者でもなかった私」を救った言葉と暮らし

【50代の自分探し】50代、イギリスの小さな町で。「何者でもなかった私」を救った言葉と暮らし

星の巡りをヒントに自分らしく生きる

イギリスのフラワーショップには、色とりどりの季節の花が並んで華やか。

「私は魚座、繊細でロマンティック」「あなたは射手座だから、冒険好きで海外に縁がある」など、12星座別の大雑把な性格分析を耳にすることがあります。ニュースサイトや雑誌の占いページに一喜一憂することも。昌栄さんが書いたエッセイ集の第一部「星とめぐる十二ケ月」では、星の巡りを1月の山羊座から12月の射手座までを物語として収録しています。
「私は星や天体の巡りを、自分自身を知り、気づくため一つの手がかりとして大切にしています。生年月日、出生時刻、出生場所から、生まれた瞬間の天体配置を読み解くことで、俯瞰の視点で捉えた自分の資質や人生のテーマが見えてくることがあります。未来を決めつけるものではなく、『どんな魂として命をいただいているのか』『どんなふうに生きると自分らしくいられるのか』を見つめる指針として、星の叡智を読み解いていきます。
本書では12星座を手がかりに章を構成していますが、誰の中にも12星座それぞれの要素があります。季節ごとに巡ってくる星のテーマを知ることで、そのときの自分を見つめ、より自分らしく生きるためのヒントにしていただけたらと思っています」
日々の暮らしに追われて季節の移り変わりも、星々の巡りも気づかないうちに通り過ぎてしまう。そんな50代女性にこそ、夜空を見上げる時間が必要なのかもしれません。

空を眺め、星に思いを馳せる。大人の秘密基地のような屋根裏部屋

ワークスペースでもある屋根裏部屋は、天井からの光がやさしい。

クマの湯たんぽ、座り心地のいい椅子、お気に入りのひざ掛け……。家のてっぺんにある屋根裏部屋は、まるで大人の秘密基地。昌栄さんが原稿の執筆や翻訳、オンラインミーティングをするスペースです。
「家の中で一番長く過ごす場所なので、好きなものだけを置き、こざっぱりとさせて、いつも気持ちよい空間に保つようにしています。この窓から、朝晩の空の色を眺めています。いつも鳥たちの声も聴こえてきます。イギリスの小さな町で暮らすうちに、空に浮かぶ星や星座が身近なものになりました。庭で天体の動きを見て、星から受け取ったメッセージを、地上の言葉へと降ろしていくための小さなステーションが、この屋根裏部屋なのかもしれません」(昌栄さん)。

『星降る庭、愛の音』ラムズデール昌栄 著(平凡社刊)1980円

著者が描いたアンティークのブルーウィローのカップと深紅のバラ。ロマンティックな表紙をめくると、第一部に星の巡礼を物語にした「星とめぐる12ヶ月」があり、第二部に「星降る庭、愛の音」の19篇のエッセイが収録された二部構成になっている。星読みでこれまでの人生をふり返り、この先へ進む勇気をもらったり。情景がありありと浮かぶイギリスでの暮らしと、著者の心の奥にしまっていた大切な思いが交差する文章に心がふるえる。スタイリストの岡尾美代子さん、校正者の牟田都子さんが推薦!

PROFILE

ラムズデール昌栄(まさえ)
作家・翻訳家。イギリス在住。日常の小さな瞬間に宿る光や美しさ、人の心の奥にある静かな感情や記憶、言葉にならない想いを繊細な筆致で描く。2006年12月、イギリスに拠点を移して以降は、哲学・心理、象徴の領域を横断しながら、人の内面と人生の流れを探究。多くの人と対話を重ね、培われた感性をもとに、翻訳や対話の活動をする。ブログメディア「note.」で公開したエッセイを2025年5月に電子書籍として発表。大きな反響を呼び、大幅な加筆、改稿を重ねて、初のエッセイ集『星降る庭と愛の音』を今年6月17日に平凡社から刊行。
アーティスト平澤まりこさんとのpodcast番組「まさえとまりこの星とおしゃべり」が獅子座新月の8月13日からスタート(新月と満月の月2回配信予定)。

ラムズデール昌栄

写真提供/馬場わかな(1pick、6pick)、平凡社、ラムズデール昌栄 文・編集/田村幸子

*画像、文の無断転載はご遠慮ください。

提供元

プロフィール画像

大人のおしゃれ手帖web

雑誌「大人のおしゃれ手帖」のオンラインメディア。50代女性が「今」知りたい情報をタイムリーにお届け。暮らし、健康、おしゃれをブラッシュアップするヒントがいっぱいです! 家事に役立つ知恵や、毎日の料理に活かせるレシピ、いつもごきげんでいられるための健康・美容法など盛りだくさん。人には聞きづらい更年期のお悩みに応える記事も充実しています。

あなたにおすすめ