マンションの築年数が経つと、キッチンや浴室、トイレ、洗面所の劣化が気になってきます。
水回り設備の寿命は15〜20年程度が目安とされますが、10年を過ぎたころから部分的な不具合が出ることも少なくありません。
そこでリフォームを検討し始めたものの、「費用はどのくらいかかるのか」「予算内に収まるのか」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、マンションの水回りリフォームの費用相場から、個別で行う場合・まとめて行う場合の比較、見積もり例、費用を抑える方法までまとめて紹介します。リフォーム計画を立てる際に、ぜひ参考にしてみてください。
1.マンションの水回りリフォームの費用相場・工期
マンションの水回りリフォームにかかる費用は、リフォームする箇所の数や設備のグレードによって変わります。
まずは、1か所ずつ行う場合と、まとめて行う場合に分けて、費用相場と工期の目安を見ていきます。
1-1.水回りの1か所をリフォームする費用・工期
水回りを1か所だけリフォームする場合の費用相場と工期の目安は、以下のとおりです。
| リフォーム箇所 | 内容 | 費用相場 | 工期の目安 |
|---|---|---|---|
| キッチン | システムキッチンのみの交換 | 60〜200万円 | 2〜4日 |
| キッチン+壁+床 | キッチン工事費 +10~20万円前後 |
1週間程度 | |
| 浴室 | ユニットバスの交換 | 80〜190万円 | 4~5日 |
| トイレ | 便器のみの交換 | 10〜30万円 | 半日~1日 |
| 便器+壁+床 | トイレ工事費 +15~20万円前後 |
1日〜2日 | |
| 洗面所 | 洗面台の交換 | 15〜50万円 | 1~2日 |
| 洗面台+壁+床 | 洗面台工事費 +5~15万円前後 |
2〜5日 |
※費用は、記事作成時点の参考価格です。現在、中東情勢の影響による資材価格の高騰に伴い、実際のリフォーム費用が異なる可能性もございます。
最新の費用については、お見積もり時にご確認ください。
設備本体だけを交換するか、壁や床の内装まで一新するかで、費用も工期も変わってきます。本体のグレードによる差も大きく、同じ箇所でも選ぶ製品しだいで総額が上下します。
トイレや洗面所は短期間で終わりやすい一方、浴室のように解体をともなう工事はまとまった日数がかかる点も押さえておくと安心です。
まずは気になる箇所の相場感をつかむところから始めると、予算の見通しを立てやすくなるでしょう。
1-2.水回りをまとめてリフォームする費用
複数の箇所を一度にリフォームする場合の費用は、組み合わせやグレードによって変わります。
主な2点セット、および3点、4点セットの費用相場は、以下が目安です。
| 組み合わせ例 | 費用の目安 |
|---|---|
| 浴室+トイレ | 約75〜185万円 |
| 浴室+洗面所 | 約68〜150万円 |
| キッチン+浴室 | 約122〜330万円 |
| 組み合わせ | ローグレード | ミドルグレード | ハイグレード |
|---|---|---|---|
| キッチン・洗面所・トイレ | 約87〜168万円 | 約118〜224万円 | 約185〜300万円 |
| キッチン・浴室・トイレ | 約137〜230万円 | 約175〜295万円 | 約250〜395万円 |
| キッチン・浴室・洗面所 | 約132〜218万円 | 約175〜269万円 | 約245〜355万円 |
| 浴室・洗面所・トイレ | 約85〜128万円 | 約108〜154万円 | 約145〜210万円 |
| グレード | 費用相場 |
|---|---|
| ローグレード | 約147〜248万円 |
| ミドルグレード | 約188〜314万円 |
| ハイグレード | 約275〜420万円 |
いずれも選ぶ設備によって金額の幅が大きく、3点・4点セットへと箇所が増えるほど総額も上がっていくのがわかります。
しかし、一般的には個別でリフォームするよりもまとめてリフォームしたほうが費用を抑えやすいです。
その理由は、複数の工事を同じ時期にまとめることで、現場管理費や養生費などの諸経費が1回分に集約されるためです。また、同じメーカーの設備でそろえれば、施工会社が発注時に価格交渉をしやすくなる点もメリットといえます。
設備の交換時期は重なりやすいので、予算に余裕があるなら一度にまとめてリフォームするのが効率的といえるでしょう。
※こちらで紹介している費用は、記事作成時点の参考価格です。現在、中東情勢の影響による資材価格の高騰に伴い、実際のリフォーム費用が異なる可能性もございます。
最新の費用については、お見積もり時にご確認ください。
2.「個別リフォーム」と「まとめてリフォーム」、どっちを選ぶべき?
個別とまとめて、どちらが向いているかは、劣化の状況や予算によって変わります。
ここでは、それぞれが向いている人の特徴と、迷ったときの判断の流れを紹介します。
2-1.個別リフォームはこんな人におすすめ
水回りの個別リフォームは、気になる箇所を1つずつ、必要なタイミングで対応していく方法です。まとまった予算を一度に用意しなくても始めやすく、費用負担を分散できるのが利点です。
たとえば「浴室だけ明らかに傷んでいる」「トイレの水漏れが気になる」など、劣化している箇所がはっきりしている場合は、その部分だけを先に直すやり方が向いています。ほかの設備がまだ問題なく使えるなら、無理に一度にリフォームする必要はありません。
生活への影響を小さく抑えながら進めたい人や、当面は緊急性の高い箇所を優先したい人におすすめです。
2-2.まとめてリフォームはこんな人におすすめ
水回りのまとめてリフォームは、複数の水回りを一度に新しくする方法です。諸経費が集約されて費用を抑えやすく、工事の立ち会いや打ち合わせも一度で済むため、トータルの手間も減らせます。
築年数が経ち、複数の設備が同じように古くなってきた住まいに向いています。同じ時期に入居して使い続けてきた設備は、劣化のタイミングも重なりやすいためです。
ほかにも、内装のテイストをまとめて統一したい人や、工事中の不便な期間をできるだけ一度にまとめてしまいたい人にも適しています。
まとまった予算を用意できる場合は、長い目で見て効率のよいリフォーム方法になるでしょう。
2-3.迷ったときの判断チャート
個別とまとめて、どちらが合うか迷ったときは、次の流れで考えると整理しやすくなります。
以下のチャートに沿って、気になる箇所の数・劣化の程度・予算の3点を順に確認してみてください。

上記のチャートでQ2で「いいえ」を選んだ場合でも、新築時または前回のリフォームから15年以上が経過しているなら、交換の時期に来ています。
あわせてリフォームを検討してみてもよいでしょう。

