5.マンションの水回りリフォームの費用を抑える方法
同じリフォームでも、進め方しだいで費用は変わってきます。
ここでは、マンションの水回りリフォームをお得に実現するための4つの方法を紹介します。
5-1.必要な機能を厳選する
最新の水回り設備は高機能で魅力的ですが、その分だけ費用も上がります。費用を抑えるには、暮らしに本当に必要な機能を見極めることがポイントです。使う頻度の低い機能を思いきって外すだけでも、総額を調整しやすくなります。
一方で、初期費用が高くても、省エネ性能によって光熱費や水道代が下がり、長い目で見ると既存の設備よりランニングコストが安くなることも。
目先の金額だけでなく、使い続けたときの費用対効果もあわせて考えると、納得感のある選び方ができるでしょう。
5-2.セットプランを活用する
3点、4点など複数の箇所をまとめて依頼するセットプランは、費用を抑えるには効果的です。工事をまとめることで現場管理費や養生費などの諸経費が集約され、個別に頼むよりトータルの金額を下げやすくなります。
セットプランでは、「水回り4点パック」といったキャンペーン価格を見かけることも少なくありません。これはメーカーと施工会社が連携し、設備を低価格で仕入れられる仕組みによるものです。
住まいの状況によっては表示価格どおりにならなかったり、好みのメーカーを選べなかったりすることもありますが、通常より手頃になりやすい傾向があります。まずはセットプランの内容と、自宅の状況に合うかを確認してみるのがおすすめです。
5-3.補助金制度を活用する
水回りのリフォームでは、条件を満たすと補助金を活用できることがあります。
2026年に利用しやすい主な制度は、以下のとおりです。申請は登録事業者が代理で行う仕組みが基本のため、依頼先の業者に対応可否を確認しておくと安心です。
| 制度名 | 内容 |
|---|---|
| みらいエコ住宅2026事業 | 省エネリフォームを支援する制度で、全世帯が対象です。 水回りでは、高断熱浴槽や節湯水栓、節水型トイレ、高効率給湯器などが補助の対象になります。 2026年度は、住宅の断熱性能を一定基準(平成11年基準相当など)まで引き上げる工事が要件になった点に注意が必要です。 |
| 給湯省エネ2026事業 | エコキュートやエネファームなど、高効率給湯器の導入を対象とします。 |
| 介護保険(住宅改修) | 要支援・要介護の認定を受けた人が対象。 手すりの設置や段差の解消、洋式便器への取り替えなどに、 上限20万円で費用の7〜9割が支給されます。 |
| 自治体の補助金制度 | お住まいの地域独自の制度で、内容は自治体によって異なります。 |
みらいエコ住宅2026事業と給湯省エネ2026事業はワンストップで併用申請ができ、組み合わせることで補助額を上乗せできる場合もあります。
いずれも予算の上限に達すると受付が終了するため、早めの情報収集がおすすめです。
最新の要件や締切は、各事業の公式サイトや自治体の窓口で確認しておきましょう。
5-4.2〜3社から相見積もりを取る
水回りのリフォームを検討するときは、2〜3社から見積もりを取って比べておくと安心です。
1社だけでは、その価格が高いのか妥当なのか判断しづらく、複数の業者の金額を並べてみることで、費用の適正な相場感をつかみやすくなります。
見積もりの際には、使用する材料や設備、工事のスケジュール、施工方法、デザインの提案など、業者ごとの詳しい説明も受けられます。
複数の提案を比べれば、異なるアプローチやアイデアを検討でき、思い描くリフォームに近づきやすくなるでしょう。
最終的には、価格だけでなく提案内容やサービスの質、信頼性、これまでの実績もあわせて見て、自分の希望に合う業者を選ぶとよいでしょう。
6.マンションの水回りリフォームで押さえておくべきポイント
マンションならではの注意点を知っておくと、リフォームを滞りなく進めやすくなります。ここでは、事前に押さえておきたい3つのポイントを解説します。
6-1.マンションでは水回りの移動に制限がかかりやすい
マンションでは、管理規約によって水回りの位置変更が制限されていることがあります。また、配管の位置や建物の構造上の制約から、希望どおりの場所に移動できないケースも見られます。
とくに排水管は、勾配を確保できる範囲でしか動かせないため、レイアウトの自由度は戸建てより低くなりがちなので、キッチンや浴室を大きく移動したいときは、実現できるかを早めに見極めておきたいところです。
思い描いたプランが可能かどうかは、事前の確認しだいで変わってきます。計画を立てる前に、管理組合への確認と現地調査をしておくと、後からの計画変更を避けやすくなり安心です。
6-2.工事中はお風呂やキッチンが使えない
工事の期間中は、対象となる水回り設備が使えなくなります。お風呂が使えないときは近くの銭湯を利用する、キッチンが使えないときは外食や簡易な調理器具でしのぐなど、代替手段を事前に考えておきましょう。
工事の日数は設備や内容によって異なり、トイレの交換なら1〜2日、浴室のユニットバス設置なら数日〜1週間ほどが目安です。
大規模なリフォームでは、仮住まいが必要になることも。生活への影響を見越して、家族の予定とあわせて段取りを組んでおくと安心です。
6-3.追加工事が必要になることがある
リフォームでは、既存の設備を撤去したときに、下地の腐食や配管の不具合が見つかることは決して珍しくありません。こうした場合は予定外の追加工事が発生し、費用が相場より上がってしまうこともあります。
想定外の出費を避けるには、契約前の確認がポイントです。まず、追加工事が発生しやすい箇所を、現地調査の段階で業者に入念にチェックしてもらいましょう。そのうえで、万一追加工事が生じた場合の対応や費用の考え方を事前に確認し、契約書に明記しておくと安心です。
あらかじめ取り決めておくことで、工事が始まってからのトラブルを防ぎやすくなります。

