100年以上愛されるローカルおやつ!浮き星が生まれた新潟の町へ/新潟県・新潟市

100年以上愛されるローカルおやつ!浮き星が生まれた新潟の町へ/新潟県・新潟市

編集部に届いた1通の手紙から、ローカルに暮らすあの人が教えてくれた、その町のいいもの・いいことを編集部が訪ねてみる話。今回は新潟県・新潟市で暮らす「上古町の百年長屋 SAN」の副館長・金澤さんから届いた手紙を頼りに、編集部スズキが“浮き星”なるお菓子を訪ね、お返事をしたためました。ローカルが足しげく通ういいお店もご紹介。

新潟県・新潟市「これ、金平糖ではありません」

「SANの緑茶」は、浮き星のためにブレンドしたお茶

「あぁ、金平糖ね」と思ったでしょう?(笑)
実はこれ、新潟市で100 年以上前から続く伝統菓子で米菓なんです。その名も「浮き星」。飲み物に入れてぷかぷか浮かぶ、おかしなお菓子です。新潟市・上古町商店街の「上古町の百年長屋SAN」内の喫茶で、お待ちしていますよ。ぜひ、浮き星を体験しにいらしてください~!(上古町の百年長屋SAN 副館長 金澤さんより)

拝啓、金澤さんへ

真夏の陽射しが容赦ない日々ですね。見た目は金平糖なのに米菓だという浮き星。飲み物に浮くという浮き星。謎が深まり、新潟を訪ねました。ピンクはイチゴ味、青はミント味、黄色は柚子味。お茶に入れると… 「ぷかっ、ぷかっ」。浮き星の正体は、あっという間に溶けてしまうのに7時間(!)もかけて作られる、儚くも楽しいお菓子でした。

そうそう、せっかくなので、自転車で新潟の町を巡ってきました。赤い鳥居が目印の白山神社でお参りをして、まずはそこから伸びる古町通を1番町から13番町まで。「古」の字が呼び寄せたのでしょうか? 上古町商店街には古着屋さんが多いみたいです。古町花街で芸妓さんを探して、日本海をめざして坂道を駆け上がり、信濃川に架かる萬代橋まで。たっぷりと陽射しを浴びて、額に汗を浮かべて、小学生の夏休みのような1日でした。

自転車で走り回ったら「喫茶UKIHOSHI」に戻って、浮き星を浮かべたSANの緑茶をぐいっと一杯。のどを潤すほの甘いお茶は、夏休みの味がしました。 敬具

新潟の町で見つけた、編集部のお気に入りスポット

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