7、アルハラ防止のために企業・上司が取るべき対策
以上のように、お酒の場での行為がアルハラとなれば、個人が責任を問われるだけでなく、会社も責任を負う可能性があります。
アルハラ防止に向けては、従業員はもちろん、企業全体で対策をとっていく必要があります。
(1)社内での酒の場におけるルール作り
お酒に対する考え方は、人によって個人差があります。良かれと思ってやったことが、別の人にとっては、大きな苦痛になることもあるでしょう。
社内では、たとえば
お酒を飲むかどうかは、各自の自由であることを周知徹底させる
一気飲みの禁止
飲酒を強要しない
などのルールを作り、実際にリストの形にして、社内で提案していくことも必要でしょう。
(2)何がアルハラに該当するのか、社内で研修する
何がアルハラに該当するのかは、事前に知っておかないと、個人によって認識に大きな違いが生じます。
例えば
アルハラの具体的内容
社内でのルール
アルハラは死亡すら招く重大な行為であること
訴訟事例等
を踏まえ、社内で周知していくことが大切でしょう。
(3)飲み会の際にはその都度責任者を明確にする
飲み会の際には、その都度責任者を明確にし、責任者が責任を持って飲み会のルールを決めたり、お酒の強要が行われていないかの確認をしたりするようにしましょう。
アルハラに関するQ&A
Q1.アルハラとは?
上下関係などにより飲酒を強要する
一気飲みをあおる
泥酔させることを意図した飲み会を開催し、泥酔させる
お酒を飲めない人やお酒に弱い人へ配慮しないこと
酔った勢いで暴言をはいたりセクハラをしたりすること
Q2.アルハラを起こしやすい人の特徴とは?
お酒を飲むことでコミュニケーションを図れると考えている
昔ながらの文化を大切にしている
部下が上司の言うことを聞くのは当たり前だと思っている
上下関係に厳しい
飲み会の場で自分の存在意義を示そうとする
ストレスがたまっている
Q3.アルハラを受けやすい人とは?
気が弱い、空気を異常に読んでしまう
お酒をすすめられると断れない
上司の言うことには従うべきだと考えている
いじられ役
まとめ
もしも、アルハラをしたことが問題となっていたり、罪に問われそうになっていたりする場合は、できる限り早めに弁護士に相談するようにしましょう。
問題解決が遅くなるほど事態が深刻になり、大きなトラブルを予防できなくなります。
アルハラが原因となり、企業全体のイメージが低下すると、取り返しのつかない事態にも発展しかねないので、まずは弁護に相談をしてみてください。
監修者:萩原 達也弁護士
ベリーベスト法律事務所、代表弁護士の萩原 達也です。
国内最大級の拠点数を誇り、クオリティーの高いリーガルサービスを、日本全国津々浦々にて提供することをモットーにしています。
また、所属する中国、アメリカをはじめとする海外の弁護士資格保有者や、世界各国の有力な専門家とのネットワークを生かしてボーダレスに問題解決を行うことができることも当事務所の大きな特徴です。
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