防災教育の実践を支援するいくつかの事業

防災教育の実践を支援するいくつかの事業

阪神・淡路大震災が生んだ防災教育支援プログラム

「1.17防災未来賞ぼうさい甲子園」は、阪神・淡路大震災の被災地、兵庫県で始まりました。現在は兵庫県、人と防災未来センター、毎日新聞社が主催しています。小学校、中学校、高等学校、大学、特別支援学校の部門で大賞や優秀賞が決められ、大賞の中からグランプリが選ばれます。他にも様々な賞が用意されており、参加団体のモチベーションを高めてくれます。

毎年、受賞校を紹介する冊子(※2)が作られ、NPOさくらネットのHPで公開されています。「ぼうさい甲子園特設サイト」(※3)では、近年の優れた実践を紹介するページがあり、これから防災教育を実践しようとする学校は何らかのヒントを見つけることができるでしょう。

※2 さくらネット ぼうさい甲子園
※3 ぼうさい甲子園特設サイト

伴走型の防災教育支援プログラム

「防災教育チャレンジプラン」の目的は実践を育てることです。防災の専門家や防災教育に詳しい教職員、NPO関係者、行政職員、マスコミ関係者など多様なメンバーで構成する実行委員会が、選ばれた10数団体に1年間伴走し、困りごとへのアドバイス、新たなアイデアなどを提供します。

防災教育チャレンジプランは、スタートした時からずっと中間発表会と最終発表会を開いて、参加団体が年に2回交流できる場を設定してきました。新型コロナウイルス感染症の影響で対面での開催が難しくなると、遠隔会議システムを使って参加団体の交流会を何度も開催するなど、実践の支援だけではなく交流にも力を入れています。HPでは過去の実践団体のとりくみがアーカイブ化されており、近年の実践はビデオでも紹介されています。このサイトも防災教育の宝の山ですね。

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