薬膳に学ぶ!自分にぴったりのダイエット食材

薬膳に学ぶ!自分にぴったりのダイエット食材

今度こそ! と思ってダイエットに挑んでも思ったように痩せなかったり、辛くて途中で断念したりした経験がある人は少なくないのでは? そんなときに役立てたいのが漢方の知識。自分の体質を理解し、相性の良いダイエット方法を見つけることで理想の体型に近づけるかも。今回は日本ウェルネス漢方協会の理事である漢方薬剤師の森田博美さんに、体質を知るための方法やダイエットのコツを伺った。すぐにできることばかりなのでぜひ参考にしてみて。

漢方とダイエットってどんな風に関係しているの?

薬膳は、一人一人の体質と症状に合わせて作るもの。薬膳は漢方の考えにのっとって作られるので、体質は漢方の考え方からチェックできる。「気・血・水(き・けつ・すい)」が最も基本的な考え方。

気:体を動かす生命エネルギー。体力や代謝に深く関わる
血:全身に栄養や潤い、熱を運ぶ
水:体を潤す。涙・汗・唾液など、血以外の体液

自分がどのタイプに当てはまるかは下記のチェックシートを使って判断してみて。多くチェックがついたものがあなたの体質になります。

「必ずひとつのタイプになるわけではなく、タイプが複合することもよくあること。自分の体質が複数のタイプにあてはまる場合は各タイプ読んで参考にしてみてください」(篠原さん)
次項からは、タイプごとに、薬膳でおすすめの食材と料理の仕方を紹介。

「気・血・水」体質チェックシート

タイプ1 「気」が不足している体質(気虚、ききょ)
□疲れやすくだるい
□風邪をひきやすい
□胃腸が弱い
□声が小さい
□舌の色が薄ピンク
□舌の縁に歯の跡がつく

タイプ2 「気」の巡りが滞っている体質(気滞、きたい)
□神経質
□ため息が多い
□不安やイライラ、落ち込みがある
□ゲップ・しゃっくり・おならが多い
□胸の脇が張ったように痛い
□舌は両端が赤い、苔がある

タイプ3 「血」の働きが不足している体質(血虚、けっきょ)
□目や皮膚が乾燥しがち
□顔色が悪い
□唇や爪、舌の色が薄い
□眠りにくいか夢が多い
□めまいや立ちくらみがある
□舌が痩せて小さい

タイプ4 「血」の巡りが滞りやすい体質(?血、おけつ)
□顔や唇の色が暗い
□あざができやすい
□シミ、そばかすが多い
□目のクマがある
□舌の色が紫色がかり、黒いシミのようなものが見える
□肩こりや頭痛など体に刺すような痛みがあり、同じところが痛む
□生理痛がひどい、生理にレバーのような血塊が混じる
□舌の裏の血管が太く紫色

タイプ5 「水」の巡りが滞っている体質(水滞、すいたい)
□体がだる重い
□脂っこいものや甘いものが好き
□吐き気やめまいが出やすい
□汗が多い
□口の中が粘っこい
□皮脂が多い、吹き出物ができやすい
□(冷えの自覚がある場合)舌に白いベトベトの苔
□(冷えに自覚がない場合)黄色いベトベトした厚い苔

タイプ1 「気」が不足している体質

気が少ない人におすすめの、気を補う身近な食材は以下。
・山芋
・牛肉、牛すじ
・鶏肉
・ウナギ
・大豆・枝豆
・栗
・エビ
・うるち米
・もち米
・カボチャ
・ニンニクの茎
・キノコ類

このタイプの人は胃腸が弱く、消化不良や下痢を起こしやすい。そのため、よく煮込むなどして火を通し、脂質控えめのあっさりした味付けにすることがおすすめ。よく噛んで食べてみて。雑炊やお茶漬けは噛まずに飲み込めてしまうけれど、生米から作るおかゆなら、粒が崩れるので消化によく、おすすめ。冷たいものは控えて。

ダイエットには運動も大事。けれど、このタイプの人は体力が少ないので、無理のない程度の運動を継続しつつ、休む時間もしっかり取ることが重要。「汗をかきすぎると体力を消耗するので、ホットヨガなどはあまりおすすめできないので注意してください」(篠原さん)

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