子ども用カメラの選び方
ひと口に子ども用カメラといっても様々な種類があり、何を基準に選ぶか悩む人は多いでしょう。子ども用カメラを選ぶときにチェックしたい、基本的なポイントを紹介します。
子どもの年齢に合うものを選ぶ
子どもに使わせるカメラは、年齢に合った1台を選びましょう。低年齢の子どもに与えるなら、操作が簡単なものがおすすめです。文字が読めなくても、イラストやマークなどを見て直感的に操作できるものなら迷わずに使えます。
小学生以上になれば、豊富な機能を使いこなせるはずです。友だちと遊びに出かける機会が増える年ごろなら、撮影できる枚数も多い方がよいでしょう。子ども用カメラのなかには、大容量のメモリーカードが付属しているタイプもあります。
年齢のほか、手先の器用さやカメラへの興味の度合いなどによっても合うものが違うので、子どもの個性を考えて選びましょう。
用途に合った画質
大切な思い出を、より美しい画質で保存したいと思う人は多いでしょう。子どもにも同じことがいえます。
カメラの画質をチェックするポイントは「画素数」です。基本的には画素数が多いほど、高画質な写真を撮影できます。子ども用カメラのなかにも、2000万画素を超えるものが少なくありません。
大きいサイズにプリントしたいときは特に、画質が粗くならないよう画素数が大きなものを選びましょう。画質がよくプリントしたときにきれいな仕上がりになれば、撮影がどんどん楽しくなるはずです。
とはいえ、魅力的が写真は必ずしも高画質とは限りません。あえてブレやピンボケといった味わいが出るように工夫されているカメラもあります。レトロな雰囲気の写真が好きなら、画素数が低い「トイカメラ」を選んでもよいでしょう。
耐衝撃性に優れているか
子どもは握力が弱くカメラをしっかりと持っているつもりでも、うっかりと落としたりぶつけたりする可能性があります。そのため、耐衝撃性を考えて作られているものを選びましょう。
カメラは精密機器なので、子ども用に作られたものでも、ほかのおもちゃと同じような感覚で扱っていては故障しかねません。
落下に備え、耐衝撃性に優れた「シリコン素材」で作られたものや、ケースに入っているタイプが安心です。落下防止用のストラップの有無も、チェックしておきましょう。
子どもが扱いやすいサイズ・重量
大きく重いカメラだと子どもは疲れ、持ち運ぶのが嫌になってしまいます。小型で持ち運びの負担にならないモデルを選ぶのがおすすめです。
また、シャッターを切るときにカメラをしっかりと固定できないとブレやすく、思ったような写真が撮れません。子ども自身が使うことを考え、持ちやすい大きさのものを選びましょう。
手の大きさや握力によって、使いやすいサイズは異なります。子どもが小さいうちは、よりコンパクトなものがよいでしょう。形状もチェックすると、使いやすいものを選べます。
撮影データの現像や転送方法もチェック
子どもが撮影したデータをどのように扱うかも考えて、カメラを選ぶことも大切です。例えば、USBケーブルでパソコンとつなげるものや、メモリーカードでデータの移動ができるタイプがあります。
Wi-Fiに対応したカメラがあればそのままデータを転送できるため、手間が省けて便利です。インターネット上にも投稿しやすいでしょう。
撮った写真をその場でプリントできるタイプもあります。いちいちスマホやパソコンにデータを移さなくてもプリントできれば、楽しみ方が広がるでしょう。パーティーやイベントなどで使うと盛り上がります。
本格的な写真が撮れる高性能な子ども用カメラ
子ども用カメラのなかにも、大人用のカメラとそれほど変わりない高性能なものがあります。本格的な写真を撮りたい子どもにおすすめな、ハイスペックな商品を見ていきましょう。
VisionKids「HappiCAMU T3 kids camera」
インカメラ搭載で自撮りが楽にできるだけでなく、3200万画素の高画質を楽しめる子ども用カメラです。「顔認証機能付き」で、オートフォーカスや色調整をサポートする機能があり、撮影の知識がなくても簡単にきれいな写真が撮れます。
LEDフラッシュ付きで暗い場所でもきれいに撮影できる上、動画の機能も備えています。3インチと大型で高精細なタッチパネル液晶は、子どもでも簡単に操作できるでしょう。
Wi-Fi機能を内蔵し、撮影データを簡単にスマートフォンに転送できるのも強みです。2種類のストラップ・USBケーブル・デコレーションシールなど、豊富な付属品が用意されています。
・商品名:VisionKids「HappiCAMU T3 kids camera」
MAXEVIS「キッズカメラPRO2」
3200万画素と、高画質が期待できる子ども用カメラです。インカメラ搭載で、自撮りもできます。30種類のフレームを使って、撮影した写真をデコレーションしましょう。
オートフォーカス・マクロモード・動画撮影・タイマー撮影・3連写など、あるとうれしい機能をひと通り備えており、子どもを満足させてくれます。
USBケーブル・ストラップ・ステッカー・カードリーダー・32GBのメモリーカードが付属しています。付属のステッカーを使い、好みに合わせてかわいく飾りましょう。
・商品名:MAXEVIS「キッズカメラPRO2」
MRG JAPAN「おままごとYouTuber!キッズカメラ」
自撮り棒としても使える三脚付きで、動画を撮影しやすい子ども用カメラです。写真の画素数は、最大で4000万画素となっています。
大きめの2.4インチスクリーンや、レンズを反転させて内側に向ける機能があり、YouTuberごっこも楽しめるでしょう。
このカメラはUSBケーブルやメモリーカードを通じて、データを転送する仕組みです。スマホで撮影するときとは違ってオフラインなので、誤ってインターネットにアップロードしてしまう心配がありません。
カメラ本体の重量は100g、三脚は50gと子どもでも簡単に扱える重さです。32GBのメモリーカード付きで、写真や動画を保存できます。
・商品名:MRG JAPAN「おままごとYouTuber!キッズカメラ」
moosonky「子供用カメラ」
4000万画素の高画質と、精細な動画を撮影できる子ども用カメラです。モードを切り替えなくても手動でレンズを180度反転でき、簡単に自撮り撮影ができます。
タイマー撮影機能や「光学4倍ズーム」を搭載し、撮りたい瞬間を逃しません。数種のフィルター・フォトフレームもあり、想像力を働かせながらデコレーションを楽しめます。
MP3形式再生機能やゲーム機能で、写真を撮る以外の時間を充実させられるところも魅力です。最大約8500枚の写真が保存できる32GBのメモリーカードや、ストラップなどが付属しています。
・商品名:moosonky「子供用カメラ」
軽量でコンパクトな子ども用カメラ
子どもは大人に比べて手が小さく体力も乏しいので、大型で重いカメラを長時間持ち歩くのは大変です。コンパクトさも重視してカメラを選びましょう。小型のものが多い子ども用カメラのなかでも、特に小さく軽量なタイプを紹介します。
Canon「iNSPiC REC」
年齢を問わずに楽しめる、小型で軽量なカメラです。厚さ2cm未満・重さ約90gと携帯しやすくカラビナのように開閉できるデザインになっており、バッグに付けて持ち運べます。
小型でも3分の1型CMOSセンサーを搭載し、有効画素数が約1300万と十分な画質できれいな写真や映像を残せる1台です。モード切替はダイヤル式なので、子どもでも直感的に操作できます。
専用アプリを利用してスマホと連携する機能もあり、Wi-Fiでスマホから撮影した画像や動画を確認することも可能です。
高い防水・防耐衝撃機能で、遠足や合宿などアクティブなシーンでも活躍するタフさを備えています。水深2mまで耐えられるため、うっかり水に落としたときも壊れにくいでしょう。
・商品名:Canon「iNSPiC REC」
MRG「キッズカメラ toy-camera001」
幅8.8×厚み4.8×高さ6.1cm・重量約95gと、子どもが持ちやすいように設計されたカメラです。本体はシリコン素材でできていて、子どもの手でもつかみやすくなっています。
画質は最大2000万画素で、ビデオ撮影も可能です。解像度は3段階で選べるので、用途に応じてモードを切り替えて使いましょう。
2000万画素で撮影した場合でも、付属している32GBのメモリーカードに約2300枚の写真を保存できます。首からかけて使える長めのネックストラップは、落下防止に便利です。
・商品名:MRG「キッズカメラ toy-camera001」
ケンコー・トキナー「トイカメラ PieniⅡ」
指でつまめるほど小さく軽量で、アクセサリー感覚で身に付けられるトイカメラです。
サイズは幅約5.1×高さ約3.6×厚み約1.8cm、重量は約18g(付属品は除く)と超小型で、カメラの背面に内蔵されたマグネットで金属面に貼り付けもできます。
クラシックカメラ風のおしゃれなデザインで液晶モニターがなく、どのように撮れたかは後からのお楽しみです。
画質は131万画素と水彩画や油絵のような味わいのある写りで、あえて鮮明ではない描写を楽しむのに向いています。写真撮影以外にも、動画撮影や音声録音が可能です。
・商品名:ケンコー・トキナー「トイカメラ PieniⅡ」
その場でプリントできる子ども用カメラ
通常は撮影したデータをパソコンやスマホに移し、プリンターを使ってプリントアウトするか、写真店にデータを渡して現像してもらいます。
ただ、その場で簡単にプリントできるカメラなら、より幅広い遊び方をかなえてくれるでしょう。インスタント印刷ができる子ども用カメラを紹介します。
OAXIS「myFirst Insta Wi」
デジタルカメラ・感熱紙プリントカメラ・ラベルメーカーと、3役をこなしてくれるカメラです。「Insta Wiアプリ」を使用すれば、ラベルの編集ができます。
1200万画素の高画質な写真や、フルHD動画の撮影が可能です。自撮りに便利なリアレンズも搭載しています。
プリント機能はレシートにも採用されている感熱紙を使った印刷技術でインクを不要にし、コスパがよく作られているところも魅力です。Wi-Fiが搭載されているので、写真を手動で転送する手間がありません。
・商品名:OAXIS「myFirst Insta Wi」
MRG「子ども用 プリントデジタルカメラ Toy-camera002」
2600万画素を実現する高性能なレンズを前後に搭載した、プリントデジタルカメラです。スロットカバーを開け、感熱紙をセットするだけで簡単に印刷の準備ができます。
通常のデジタルカメラとして、データをパソコンなどに移して高画質のプリントをすることも可能です。
31パターンのフレームや6パターンのカラーフィルターで、かわいいフレームやおしゃれなフィルターでデコレーションする楽しみもあります。プリントした写真にカラーペンで色を塗って遊んでもよいでしょう。
ネックストラップ・USB充電ケーブル・USBメモリーカードリーダー・32GBのメモリーカード・ステッカー・カラーペンなどが付属しています。
・商品名:MRG「子ども用 プリントデジタルカメラ Toy-camera002」
FUJIFILM「インスタントカメラ チェキ instax mini 11」
特別な操作が必要なく、子どもでも簡単に撮影できるインスタントカメラです。周りの明るさに応じて最適なシャッタースピード・フラッシュの調整がされ、シャッターを押すだけで簡単に撮影とプリントができます。
レンズを引き出すだけの単純な操作で、自撮りモードに切り替えられるのも魅力です。30cmまでの接写もでき、小さなものもきれいに写るでしょう。別売りのインスタントフィルムを用意すれば、美しく鮮明な写真を思い出に残せます。
サイズは幅約10.7×厚み約6.7cm×高さ約12.1と、子どもでも扱いやすく作られています。別売りの専用ケースを使って、衝撃や汚れから守れるようにしておくと安心です。
・商品名:FUJIFILM「インスタントカメラ チェキ instax mini 11」
子ども用カメラを使うときの注意点
大人なら、教えられなくてもカメラの使い方やマナーを理解している人が大半でしょう。ただ、子どもは初めての経験で分からないことも多いはずです。子ども用カメラを使わせるときには、大人のサポートが欠かせません。
ルールを守って使うように指導する
子どもにカメラを与えるときは、ルールを設けて正しく使えるようにしましょう。トラブルを防ぐには「人やお店のものを撮影するときは断りを入れる」「勝手にインターネットにアップロードしない」などのルールを教えて、守らせることが大事です。
また、カメラは電子機器なので、ほかのおもちゃと同じように考えていると壊れてしまいます。衝撃に強い作りになっていても、投げたり高いところから落としたりすれば故障は免れません。
長く使うためには、お手入れや保管場所に関するルールも決めておきましょう。レンズの部分には手を触れないようにし、定期的にレンズクリーナーで拭き掃除するのがおすすめです。
湿気が多い場所で保管するとレンズにカビが生えることがあり、きれいな写真を撮れなくなります。保管場所にもルールを使って大切に使えば、長持ちしてくれるでしょう。
まとめ
子ども用カメラを選ぶときは、扱いやすい大きさや耐衝撃性にもこだわって選びましょう。
楽に持ち運びできるよう、軽量なタイプを選ぶと子どもの負担になりません。シリコン素材が使われているものや、落とさないように首からストラップをかけられるものが特に安心です。
子ども用でも高画質な撮影をかなえてくれたり、その場でプリントができたりと、幅広いタイプのカメラが見つかります。子どもの希望も取り入れながら選んであげましょう。