都心に近い絵本専門店7選!東京近郊のおすすめスポットも紹介

第48回 子どもに喜ばれるプレゼントを選びたい!
「子どもに良質な絵本をたくさん読んでほしい」と考えているのであれば、お気に入りの絵本専門店を探してみてはいかがでしょうか。東京近郊には数多くの絵本専門店が見つかります。普通の本屋とは異なる、専門店ならではの魅力を紹介しましょう。

絵本専門店の魅力とは

絵本好きな人のなかには、書店の児童書コーナーでも通信販売でもなく、わざわざ絵本専門店まで足を運ぶ人もいます。近さでも便利さでもない、絵本専門店の魅力とは何なのでしょうか?

心躍る1冊に出会える可能性が詰まった場所

絵本専門店の魅力は、店そのものです。一般的な書店に並ぶのは、今売れている絵本がメインかもしれません。

しかし、絵本専門店にはその絵本を読んだときに感じた、子どものころの気持ちがよみがえるような懐かしい絵本が並んでいます。

デジタル社会に生まれた子どもにとっては、手に取って紙のにおいや手触りを感じ、本来のアナログな絵本に触れられる貴重な空間でもあります。

絵本に精通した書店員は、絵本選びに迷ったときに頼れる存在です。絵本専門店であれば、きっと親も子どもも「今読みたい本」に出会えるでしょう。

居心地のよさを追求した絵本専門店

子どものなかには、長い間静かにしているのが苦手な子も多くいます。たとえ子ども向けの店といえども「迷惑じゃないかな?」と不安になる親もいることでしょう。

まずは子ども連れでも過ごしやすい、様々な工夫がされた絵本専門店を紹介します。

絵本から人の輪が広がる「ブックハウスカフェ」

本の街で知られる神保町にある、カフェと一体型になった絵本専門店です。1万冊以上の絵本がそろっており、カフェで休憩しながらゆったりと過ごせるでしょう。

カフェには子どもに人気のクリームソーダやカレーライスもあります。にぎやかな子どもたちと食事をしながら、友だちの輪が広がるかもしれません。

注目したいのが、「ココロノホンダナ」という取り組みです。子どもの発達に悩むママたちは少なくありません。そんな親子を優しく受け入れ、絵本でサポートしてくれます。

もし「絵本を読ませるのは難しいかもしれない…」と悩んでいるママがいたら、一度顔を出してみてはいかがでしょうか。

株式会社 ブックハウスカフェ | 神保町唯一のこどもの本専門店

5万冊の絵本がそろう老舗「クレヨンハウス」

長い歴史を持つ人気の老舗で、1Fに「子どもの本の専門店」があります。常に約5万冊の絵本や児童書がそろっているので、ママも子どももピンとくる絵本にきっと出会えるでしょう。

同じビルには、環境に優しい暮らしを提案するショップが併設されています。ショッピングのついでに、新時代の新しい気付きが得られるかもしれません。

なお、これまでの表参道店は2022年11月をもって閉店し、コンセプトはそのままに同年12月、吉祥寺に移転予定です。

子どもの本の専門店【東京店 1F】|クレヨンハウス|クレヨンハウス

アットホームな魅力「こどもの本屋 てんしん書房」

かつて神戸の人々に長く愛された「ひつじ書房」という児童図書専門店がありました。「こどもの本屋 てんしん書房」は、店主がその書店をモデルにして作った絵本専門店です。

近年では子どもたちだけで気軽に立ち寄れる書店は少なくなりましたが、ここでは友だちと連れだって来店する小学生も歓迎してくれます。

もちろんベビーカーでやってくる赤ちゃん連れのママにも優しいお店です。このような古きよき時代を思い出させる書店なら、心おきなく大好きな絵本を探せるのではないでしょうか。

こどもの本屋 てんしん書房 | 文京区小石川のこどもの本屋

読みたい1冊をじっくり選べる絵本専門店

書店に長居するのは気が引けますが、本当に読みたい絵本は5分や10分で見つかるものではありません。

都内で見つけた、落ち着いて絵本選びができる絵本専門店は次の4店です。

世界各国の名作が集まる「教文館ナルニア国」

銀座の一等地に立つ、100年以上の歴史を持つ書店です。2022年「子どもの本のみせ ナルニア国」が9階にリニューアルオープンしました。

入り口にはアンティークな雰囲気の案内板、書店内にはロンドンの路地を思わせるような街灯があり、まるで子どもの国というファンタジー世界に迷い込んだような気分になります。

原画展やお話会などのイベントも多数開催されていて、子どもが楽しめるちょっとしたお出かけ先として活用できそうです。

教文館ナルニア国

子どもを育てる絵本を選ぶ「ちえの木の実」

「本は知恵の木になった実」という書店名のコンセプト通り、親が子どもに読ませたい本がそろった絵本専門店です。

クラシックも流行も問わず、書店員が厳選した絵本が並んでいます。木の雑貨やおもちゃも販売されていて、子どもによいものを選べる空間がまとまっています。

また、子育てや心理学の本もあり、育児に悩むママの助けにもなりそうです。子育てをテーマにした講演会も開催されているので、機会があれば参加してみるとよいかもしれません。

ちえの木の実ホームページへようこそ!

スタッフ厳選の絵本が並ぶ「子どもの本や」

商店街の外れにある、親しみやすい絵本専門店です。書店員は店に並んだ絵本に詳しく、ママと相談しながら、子どもにぴったりの絵本を探す手伝いをしてくれます。

ふらっと立ち寄りたくなる雰囲気の書店ですが、現在の営業時間は火・金・日の13~16時と限定されています。予定が変わらないとも限らないので、営業日と時間をHPで確認した方がよいでしょう。

毎月1回届く絵本定期便も人気です。子どもの読書経験に合わせて絵本を選んでくれるので、長く購読する子どもも少なくありません。

子どもの本や 阿佐ヶ谷日記  2

海外の名作が4000冊以上「絵本の家」

約30カ国以上の出版社から洋書絵本を仕入れている絵本専門店です。絵本を通して、一度も行ったことのない国の歴史や文化に触れられます。

英語の読み聞かせ会に参加すれば、幼いうちから外国語に親しめるでしょう。英語学習教材の取扱いもあるため、早期教育の準備も可能です。

将来的に国や言語にとらわれず活躍してほしいと願うのであれば、絵から様々なことを読み取れる洋書絵本を取り入れてみてはいかがでしょうか。

洋書絵本・キャラクターグッズ『絵本の家』 -Ehon House Publishing inc.-

ほかにもある!子どもと絵本が出会う場所

子どもが絵本に親しむ場所は、絵本専門店だけではありません。多彩なアイデアで子どもと絵本をつなぐ、東京近郊にあるスポットを紹介します。

鎌倉のしかけ絵本専門店「メッゲンドルファー」

しかけ絵本とは、ただ絵と文字が書いてあるだけでなく、絵本を開いたときに変わったしかけが発動する絵本のことです。

ページをめくったときに一部が飛び出すしかけ絵本は、多くの人が目にしたことがあるでしょう。ほかにも、つまみを引いて動かしたり、音が鳴ったりする絵本もあります。

「メッゲンドルファー」の絵本のほとんどに試し読みができる見本があるので、実際に手に取って子どもが喜びそうなしかけ絵本を選べます。

自分でしかけ絵本を作れる作り方教室も開催されているので、子どもと一緒に訪れても楽しめるでしょう。

鎌倉のしかけ絵本専門店 メッゲンドルファー

国境のない絵本棚「いたばしボローニャ絵本館」

板橋区は絵本を通じて、北イタリアのボローニャと交流を深めています。「いたばしボローニャ絵本館」は、板橋区立図書館の一角にあります。

約100カ国、3万冊の絵本がそろっており、世界各国の文化に触れられることが魅力です。

日本語と外国語のそれぞれを見比べることも可能なため、子どもはもちろん、外国語の学習に興味のある大人にとっても通いがいのある図書館といえるでしょう。

いたばしボローニャ絵本館|板橋区立図書館

自然と興味が広がる陳列「柏の葉 蔦屋書店」

「柏の葉」は都心から電車で約30分、千葉県柏市にある街です。柏の葉の蔦屋書店には大規模な児童書コーナーがあります。

壁一面を使った壮大なディスプレイに、目的の場所に立ち入る前からワクワク感が止まりません。カフェや読書コーナーもあるため、購入してすぐにゆっくりと絵本の世界に浸れます。

児童書コーナーには絵本と児童書がずらりと並びます。陳列に工夫があり本の形態ではなくジャンルでざっくり分けられているため、親がリードしなくても子どもが自分で興味のある本を見つけられるでしょう。

蔦屋書店(児童書) | 柏の葉 T-SITE | 蔦屋書店を中核とした生活提案型商業施設

まとめ

絵本専門店には、一般書店の児童書コーナーにはない魅力があります。選べる本の数ももちろんですが、店や書店員の雰囲気も、絵本を選びやすいような配慮が感じられます。

どの書店に行くか迷ったら、まずはその店の特色をよく調べて、自分が子どもに読んであげたい絵本があるかどうか確かめてみるとよいでしょう。

一生の友だちになれる絵本を探せるような、理想の雰囲気と品ぞろえの絵本専門店を見つけてくださいね。

for Reader
for Reader
「読者のため」を徹底追求。データと編集力を組み合わせたコンテンツを作成します。
「読者のため」を徹底追求。データと編集力を組み合わせたコンテンツを作成します。