長田のまち歩きと震災学習

長田のまち歩きと震災学習

足元を見て歩く

焼け落ちて復興された大正筋商店街の路面には神戸ゆかりの野球選手、サッカー選手、芸能人、著名人の手形やメッセージが埋め込まれていて、下を見ながら知っている人を探すのも楽しい散歩です。
商店街の店主の中には手持ち資料を準備して、震災の日のこと、その後の復旧、復興のプロセス、その中で繰り広げられた命の物語や助け合い、協働のとりくみを語ってくださる方もいます。もちろん辛く苦しい体験も。

忙しい修学旅行生

ここに修学旅行生がやってきます。でも、ゆっくりと滞在する時間はなかなか取れないようです。長田以外にも東にある人と防災未来センターや西にある須磨水族園や離宮公園を訪れる学校もあります。海なし県から来る子どもたちにとっては、明石海峡大橋を望める眺めは格別です。さらに大阪にはUSJがあります。長田でじっくりと散策する時間はそんなにはとれないのでしょうね。昔はここに民泊してじっくりと長田を楽しむコースもあったようですが、まだ残っているのでしょうか。
長田といえばお好み焼き屋さん。スジこん(すじ肉とこんにゃくを醤油ベースで甘辛く煮込んだもの)やそば飯(焼きそばと焼き飯の合体)が有名です。ただ、1時間程度の自由散策では買い食いの時間すら取れないのでしょうね。
短時間の散策で震災の何がわかるんだと訝る気持ちも少しはあるけれども、それでも修学旅行の目的地に選んでくれる学校があることを嬉しくも思います。もしかしたら、学校で事前学習や事後学習を行っていて、修学旅行の窮屈なスケジュールを何とかやりくりして長田に来てくれたのかも知れません。そう思うことにしましょう。

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