出社してデスクで「朝食」を食べるのはNG? パンやおにぎりなら大丈夫?

寝坊して自宅で朝食を食べる時間がない場合、ひとまず急いで出社して自席で何か食べようと思う人は多いかもしれません。始業後の勤務時間内に自席で朝食を食べる行為は、職場で許容されるものなのでしょうか。本記事では、職場での飲食に関する考え方や減給の可能性、自席で朝食を食べることで起こり得る問題について解説します。

職場での飲食ルールは会社による

職場での飲食ルールは会社によって異なります。出社して自席で朝食を食べることを認めているケースもあれば、全社的に禁止している場合もあります。勤め先のルールについて、就業規則などで確認しておきましょう。仮に、知らずに勤務時間内に自席で朝食を食べてしまった場合でも、それによって減給される可能性は低いと考えられます。

 

減給とは、労働基準法による労働者に対する制裁です。例えば、「無断欠勤や遅刻を繰り返して職場の秩序を乱す」「職場の備品を無断で持ち出す」といった規律違反があったときには、制裁として減給が検討されることになります。自席で朝食を食べたという程度では、規律違反には該当しないでしょう。

 

自席で朝食を食べることで起こり得る問題

職場での飲食ルールが明確になっていない場合であっても、周りがそのようなことをしていないのであれば、自席で朝食を食べる行為は控えたほうが賢明です。例えば、次のような問題が起こって、周囲の迷惑になったり、業務に支障が出たりするためです。

 

・ニオイやそしゃく音が周囲の迷惑になる

食べているときのニオイがきつかったり、音が大きかったりすると、周囲は不快な気持ちになる可能性があります。特に、夏場には食べ終わった後の生ゴミのニオイが残り続けることもあります。パンやおにぎりなどの軽食であれば、ニオイは気になりにくいでしょう。ただし、静かな職場では軽食であっても食べている音は案外響きます。

 

・資料や備品が汚れる

自席には、次の会議で使う資料などが置いてあることも多いでしょう。注意していても、サンドイッチのパンくずが資料にこぼれるなどして、紙面が汚れてしまうことがあります。

 

また、キーボードのキーの溝に食べカスが落ちるなど、不衛生になりがちです。飲み物がこぼれて資料がぬれたり、パソコンなどの電子機器がダメージを受けたりする恐れもあります。

 

・業務の生産性が落ちる

朝食を食べながらでは、どうしても片手はふさがってしまいます。簡単なメールチェックであればこなせるかもしれませんが、電話がかかってきたときには口に食べ物が入っている状態では対応できないでしょう。食べながらの仕事では集中力も低下しがちです。これらの理由から、通常の状態と比べて生産性が下がることが懸念されます。

 

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