洗濯機の「時短コース」は節約につながらない!? 今日からできる水道代・電気代の節約方法は?

毎日、あるいは数日に1回の頻度で使用する洗濯機。
非常に多くの水を使って、長時間稼働する機器のため、ランニングコストが気になると、お悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
多くのご家庭では、すでに、入浴後のお湯を再利用したり、洗濯の頻度を減らしたりと、さまざまな工夫をしていらっしゃるかもしれません。
 
今回は、上記のほかに、節水に役立つ情報をご紹介します。

水道代の節約方法

水道代を節約するには、設定を見直すことが効果的です。

洗濯機のコースには、基本的に「標準コース」「時短コース」「デリケートコース(ドライコース)」「大物コース」の4種類が搭載されています。

メーカーによって呼び方や搭載されているコースの数は異なりますが、基本となるのは、おおむねこの4種です。

 

標準コースとは、洗い、すすぎ、脱水、すすぎ(2回目)、脱水(2回目)の流れで洗濯するコースをいいます。

時短コースでは、すすぎと脱水が1回だけになり、時短に効果的なため、節電にも効果がある可能性はあるでしょう。

ただし、時短コースの場合は、標準コースで用いられる「ためすすぎ」ではなく、より大量の水を必要とする「流水すすぎ」が採用されている場合があり、総合的にみると、お得になるとは言い切れません。

 

それでは、どうすれば節約効果が期待できるのかというと、水位調節機能の活用が挙げられます。

 

例えば、タテ型洗濯機では、「高」(58リットル)、「中」(51リットル・48リットル)、「低」(40リットル)、「少量」(22リットル)へ、設定の変更が可能です。

節水効果を期待する場合は、可能ならば水位調節機能を使って、水量を1段階落としてみてもよいでしょう。

 

ただし、水量が減れば、その分洗浄力も落ちるため、汚れがひどいものがある場合は、あらかじめ手洗いしておくことをおすすめします。

しかし、手洗いで減らした以上の水を使えば、当然、節約にはなりません。

減らした分よりも少ない水量で手洗いしきれるかを考慮して、できなさそうならば、通常通り洗うほうがよいでしょう。

 

また、洗濯機を使う際に投入される水の量は「洗濯物の重さ」によって調節されます。

そのため、洗濯物の量が少なくても、ぬれているものがあれば、余分に水を使ってしまうことになります。

雨の日の洗濯物や、手洗い後の洗濯物などは、よく水を絞ってから洗濯機に入れることも、大切なポイントです。

 

電気代の節約方法

洗濯機にかかる電気代を節約したい場合は、給水口の給水フィルターを定期的にお手入れすることが効果的です。

給水フィルターを放置していると、水道水の不純物が付着・蓄積して、目詰まりを起こしてしまいます。

すると、給水効率が下がり、洗濯時間が長くなるため、その分、電気代もかさんでしまいます。

 

基本的なお手入れ方法は、下記のとおりです。

難しいお手入れ方法ではないため、定期的に確認するようにしましょう。

 

<給水フィルターの基本的なお手入れ方法>

1. 給水ホースの水抜きをする(水栓を閉じる、洗濯をスタートさせる、電源を切る)

2. ナットを緩めて、給水ホースを外す

3. 歯ブラシや綿棒を活用して、給水フィルターを掃除する(給水フィルターそのものは取り外さない)

4. 水平にナットを締めて、給水ホースを取り付ける

 

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